2012年2月10日15:54
大日本印刷(DNP)は、2012年2月10日、CDやDVD、BD(ブルーレイディスク)などすべての光学ディスクに対応したUHF帯ICタグを販売すると発表した。
光学ディスク用UHF帯ICタグは、DNP、富士通フロンテック、富士通研究所が2010年5月に光学ディスク用に世界で初めて開発したものである。同製品は、通信距離が長く、種類が異なる光学ディスクが重なった状態でも一括して読み取ることができるため、管理業務の大幅な効率化を実現するという。
なお、同製品は、カルチュア・コンビニエンス・クラブが、2011年12月にオープンした「代官山 蔦屋書店」の映像・音楽フロアでCDおよびDVD、BDのレンタル用途で採用された。
同ICタグは、100枚程度の光学ディスクであれば、段ボールに入ったままでもハンディターミナルを使用して読み取ることができ、商品点検業務や棚卸業務などを行うことができる。CDやDVD、BDなどの貸出・返却業務では、自動貸出機の上にICタグが貼付された商品を置くだけで自動的に読み取り、迅速に処理することが可能だ。また、通信距離が約1.5m~2.5mと長いため、商品に貼付したICタグを自動で読み取るゲートアンテナを店舗出入り口に設置しておけば、決済されていない商品がゲートを通過する際に検知することができ、盗難防止に役立てることができる。
参考価格は、ロット50万個の場合、1個あたり約40円(税抜)。DNPはこの光学ディスク用UHF帯ICタグを、音楽業界や映像業界、機密情報などを扱う管理センターや図書館などへ販売し、2012年度までに関連受注を含めて5億円の売上を目指す。