2011年8月10日15:00
凸版印刷は、2011年8月中旬から、CDやDVD、ブルーレイディスクなどの光学ディスクの盤面をアンテナとして利用したUHF帯ICタグの販売を開始すると発表した。
今回、内径36mmまで印刷可能な光学ディスク向けの「通常版用」と、内径22mmまで印刷可能な光学ディスク向けに「センターフラット専用」の2種類を製品化。2種類とも、市販のパッケージ製品だけでなく、書き込み/書き換え型光学ディスクにも利用可能だ。
搭載ICチップは、NXPセミコンダクターズ社製「UCODE G2XM」。通信距離は、約2.5mとなっており、広範囲の一括読み取りを実現したという。また、光学ディスクをケースに入れた状態で、100枚以上の一括読み取りが可能となっている。
同ICタグは、ビクタークリエイティブメディアの協力による、光学ディスクの信頼性試験および、再生試験で、安全性が確認されている。
想定用途は光学ディスクの入荷・出荷、棚卸し管理などとなっており、標準価格は通常版用/センターフラット専用ともに50枚オーダー時で1個約40円となる。凸版印刷では、2012年度の売上として約5億円(資産管理システムほか関連受注含む)を予定している。