2012年5月1日11:28
福岡市では、5月1日~31日まで、家庭の省エネ行動で削減できた電気および都市ガスの使用量を温室効果ガス削減量に換算し、削減量に応じて、参加者の交通ICカードに乗車ポイントを付与する「省エネチャレンジ応援事業」の募集世帯を受け付けている。
同事業の目的は、「家庭における日常的な省エネ行動を促進する」ことおよび「省エネ行動の内容や実績データを収集し、広報啓発に活用する」こととなる。
同事業による電気・都市ガスの使用量は、参加者の委任に基づき、エネルギー事業者(九州電力および西部ガスから省エネチャレンジ応援事務局に、直接情報提供を受ける仕組みだ。また、ポイント付与の対象となる省エネ行動の実施期間は、夏季(7月~9月)と冬季(11月~1月)の2回となり、ポイント付与の対象となる電気および都市ガスの使用量は、実施期間と、前年同月(平成2011年7月~9月、同年11月~2012年1月)との比較で算出される。
参加者は、手持ちの交通ICカード(はやかけん、nimoca、SUGOCA)を事前に登録。省エネ効果に応じた乗車ポイントは、同ICカードに付与を行う。具体的には、削減した温室効果ガス(二酸化炭素)1kgにつき、10円分の乗車ポイントを付与するという。ただし、乗車ポイントの上限額は、夏季、冬季それぞれ2,000円(年間4,000円)となる。温室効果ガス排出量の算定に用いる排出係数は、電力0.348/kWh、都市ガス2.23/m3を使用する(小数点以下は切り捨て)。
参加者の省エネの取組状況については、専用Webサイト上で確認可能だ。また、参加者があらかじめ登録した電子メール宛に実施月ごとの結果等の更新状況を通知するという。
福岡市では、先着順で1,000世帯の募集を予定している。参加者の条件は、家庭での省エネ行動に積極的に取り組む意欲があり、①2011年6月1日以降、市内の住居に居住し、今後も1年以上居住する予定であること、②参加世帯のいずれかの人が、過去1年間継続して電気及び都市ガスの供給契約をエネルギー供給事業者と締結していること、③電気および都市ガスの供給契約の住所と現在居住する住所が同じであること、④省エネ実施期間および前年同期の電気・都市ガスの使用量について、エネルギー事業者が省エネチャレンジ応援事務局に対して情報を開示することに同意すること、⑤市民協議会が開設するWebサイトを利用できる環境にあり、かつ電子メールの登録が可能な人で、参加申込時点で交通ICカード(はやかけん、nimoca、SUGOCA)保有者――のすべての項目の該当者となる。