2012年5月21日7:30
大日本印刷、NTTドコモ、丸善CHIの共同事業会社であるトゥ・ディファクトは、「読みたい本に必ず出会える」「読みたい本を読みたい形で読める」というコンセプトのもと、電子書籍と紙の書籍を販売するハイブリッド型総合書店「honto」として、DNPグループのオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」のサービスを統合し、2012年5月17日に新たなサービスを開始すると発表した。
また、リアル書店の丸善、ジュンク堂、文教堂とhontoのサービスを連携し、共通で利用できるポイントサービスや電子本棚機能、総合ランキング情報などを提供する。
なお、これに合わせて、2011年1月にドコモ スマートフォン向けに開設した電子書籍ストア「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」は、名称をhontoに変更し、今後、新サービスを提供するという。
現在、スマートフォンやタブレット型端末の普及に伴い、電子書籍市場が拡大しているが、同時に紙の書籍やリアル書店が日常生活における身近な存在であるという顧客の意識も高く、今後も、電子書籍と紙の書籍、電子書店とリアル書店が、顧客の目的や用途によって共存していくものと同社では予想している。
hontoは、2010年からスマートフォンやタブレット端末に向けた電子書籍配信サービスを開始し、コミックから文芸・ノンフィクション、ビジネス書など、数多くのジャンルの本を取り揃え、取り扱い書籍数は国内最大規模の電子書店となっている。bk1は、2000年にサービスを開始したオンライン書店である。
今回、サービス開始当初より構想していたhontoとbk1のシステムとサービスを統合し、電子書籍と紙の書籍を同時に取り扱うとともに、リアル書店とも連携したハイブリッド型総合書店サービスhontoに発展させ、新たにサービス提供する。
同社では、hontoサイトで電子書籍や紙の書籍を購入するごとにポイントを付与するサービスを開始する。また、6月下旬以降からは、リアル書店の首都圏旗艦店を中心に店頭で共通の「hontoポイントカード」のサービスを開始し、リアル書店で購入した本にもポイントを付与するという。貯まったポイントは、hontoとhontoポイントカードのサービスを実施している書店で利用可能だ。