2012年9月11日19:01
大日本印刷(DNP)は、パレットやコンテナなどの物流資材の管理用途として、耐水性に優れた強粘着タイプと、耐水性・耐衝撃性を高めた多用途タイプの2種類のUHF帯ICタグを開発し、2012年10月1日に販売を開始すると発表した。
同製品は、薄膜プラスチック材料でラミネートし、強粘着材を施すことで貼り付けラベルに加工したICタグで、高圧洗浄しても剥がれないという。ラベルプリンターで目視情報の印字が可能で、パレットやコンテナなどに貼って使用できる。また、この強粘着材は薄膜のため、ラベルプリンターでの紙づまりや印字汚れなどが発生しにくくなっている。
同製品は、ICタグをABS樹脂で封止することにより、耐水性・耐衝撃性を高めている。取り付け用の穴が各辺に2箇所ずつ(合計8箇所)あるため、どのような種類のカゴ車やカートラックにもネジや結束バンドなどで容易に装着可能だ。また、透明な樹脂を用いているため、内蔵のラベルの印字情報を視認できる。
価格(税抜き)は、耐水強粘着ICタグがロット10万枚の場合、1枚あたり50~70円、多用途ICタグがロット10万枚の場合、1枚あたり90~100円となっている。
DNPでは今後、機器レンタル会社や物流資材メーカーを中心に物流資材管理用ICタグの導入を促進し、2013年度までに約2億円の売上を目指す。