2012年9月14日9:30
アジア最大級のロジスティック関連の展示会である「国際物流総合展2012」が、2012年9月14日まで東京ビッグサイトで開催されている。
アイオイシステムでは、2010年から、紙ラベルの消費や廃棄による環境負荷を軽減し、消費電力の低減のために電子ペーパーを使用したICタグ「スマートタグ」の販売を行っている。スマートタグは、ソニーの「FeliCa Plug(NFC Dynamic Tag)」を搭載。FeliCa Plugチップを内蔵したスマートタグが情報媒体となり、生産管理システム、物流システム、デジタルピッキングシステム、POSシステムなどから必要な情報を取り出し、ネットワーク上でのさまざまな情報を共有することが可能だ。リードライトを行う時以外は電力を消費せず、表示状態を保持するという。すでに100円ショップ「ザ・ダイソー」を全国に店舗展開する大創産業に3,000個を納入するなど、実績を築いている。
同社では、2.7インチのスマートタグ「ST1027」を参考出展。従来のサイズの2インチに比べ表示部分が見やすくなった。また、メモリサイズは16Kbyte、書き換え回数は約3万回可能となっている。ハンディターミナルやAndroidスマートフォンでも書き込み、読み取りのデータをサーバにアップすることで一元管理ができる。
また、バッテリーレスのスマートタグ「ST1027L」も展示。ワイヤレス給電のリーダを利用し、約4秒間でデータの書き換えを行う。そのため、書き換え回数の上限がなくなり、100万回以上の書き換えが可能となった。
会場では、スマートタグのAndroidアプリを利用した読み取り、表示のデモも実施。両製品とも価格は1万円弱となっており、今後量産を開始する予定だ。