2013年3月8日8:05
ドコモ・ヘルスケア、NTTドコモ、オムロン ヘルスケアは、2013年3月6日に記者会見を行い、ドコモが提供する「docomo Healthcare」とオムロンヘルスケアが提供する「ウェルネスリンク」を融合し、「わたしムーヴ」ポータルサイトを4月1日から開設すると発表した。従来は、「docomo Healthcare」と「ウェルネスリンク」により、からだデータの蓄積・可視化をし、健康支援サービスを行ってきた。
新サービスの「わたしムーヴ」では、健康支援サービスを進化させ、「ライフスタイル提案」を実現させていきたいとしている。具体的には、「測定機器の拡充」、「蓄積・分析・予測の高度化」、「アプリ・サービスの拡充」、「アライアンス企業の拡大」に力を入れる。
利用者は、「わたしムーヴ」の会員になることで、運動・睡眠・ダイエットなどのカラダに関するコンテンツが、6ジャンル16コンテンツで利用可能だ。コンテンツは今後、順次、拡充していく方針だ。
また、スマートフォン等の携帯電話と健康機器を活用して、顧客の「からだデータ」を預かることで、そのからだデータを蓄積・分析・予測し、また、からだデータとアライアンス企業のサービスや商品と連携させることで、最適な健康サービスや商品を提供していくそうだ。
「わたしムーヴ」は現状、オムロンの健康機器のみに対応し、NFCもしくはおサイフケータイ対応のAndroidスマートフォンが利用可能となっている。
5月からは、ABC Cooking Studioが「レシピで体温を整える」、オークロンマーケティングが「キレイになって夢を叶える」、らでぃっしゅぼーやが「ぐっすり眠れてスッキリ目覚める」など、アライアンス企業提供型のサービスを開始する予定だ。
また、6月から、女性の体と心を健やかにする「カラダのキモチ」を提供する。同サービスは、利用者が自分のからだと会話をするように、体や心の調子がわかり、快適な生活を送るためのアドバイスを受けられるサービスとなっている。
具体的には、生理や排卵によって変化する心と体の状態や、天気、時間、季節に合わせて、食、ファッション、アロマなどの10種類のカテゴリから、生活に関するアドバイスが表示される。また、利用者の分身であるアプリ内のキャラクターがアドバイスを伝えるそうだ。
同サービスでは、10秒で計測できるオムロンヘルスケア社製の婦人用電子体温計(MC-642L)とNFCもしくはおサイフケータイ対応のスマートフォンを連携させ、基礎体温を記録できる。記録した基礎体温などのデータから、体の不調が検知された場合、アプリを通じて利用者へ受診を促すという。利用者が、受診した場合には、所定の条件のもと、お見舞金(「女性疾病見舞金」5,000円、「要精密検査見舞金」30,000円の2種類)が支払われるという。
ドコモ・ヘルスケア 代表取締役社長 竹林一氏は、「ユーザー課金型」、「レベニューシェア型」、「測定機器販売型」のビジネスモデルを強化することにより、2015年度までに国内における売上規模で100億円、会員数1,000万人を目指すと話した。また、今後も続々と、「からだ発ライフスタイル提案」を展開していきたいとしている。
会見にはNTTドコモ 代表取締役 加藤薫氏も登壇。加藤氏によると、NTTドコモでは、ウェルネス分野に加え、いざというときの健康サポートとして医療分野にも力を入れており、アインファーマシーズの「お薬手帳サービス」、東大病院の「生活習慣病管理サービス」(糖尿病管理サービス等)を紹介した。
また、続けて登壇したオムロン 代表取締役社長 山田義仁氏によると、同社の血圧計は年間1,300万台が世界各国で販売されているという。そのうち日本の市場は20%となっており、例えば血圧計の世界シェアは50%を超えているという。