2013年8月30日9:39
アパレル製品に取り付けるプリントネーム、ケアラベル、商品タグなどの副資材を提供するナクシスは、RFIDやNFCシステムを利用した来店促進システム、物流から店舗までの業務効率化ソリューションを体験できる「RFIDモデリングラボ」を東京・渋谷にオープンしている。
昨年から、ユナイテッドアローズやビームスといった大手アパレル企業がUHF帯を利用したシステムを試験導入している。また、電波法の改正やRFIDタグのコストが徐々に下がっていることから、国内でもRFIDシステムの普及が見込まれている。
「大手企業のRFIDシステム採用により、関心をお持ちになれる企業が増えきました。ラボでは実際の運用に近いシステムが体験可能です」(ナクシス 営業戦略本部 システム戦略推進部 マネージャー 守谷敦史氏)
同ラボには、物流センター、店舗での棚卸作業、入出庫検品業務、レジでの会計業務の時間短縮、効率化を実現する「UHF体験ゾーン」がある。例えば、棚卸作業では、ハンディのUHF帯リーダを利用して簡単に商品の点数をチェックできるシステムを体験できる。
また、「NFC・AR体験ゾーン」も設置。アパレル製品に取り付けた商品ラベルにNFCタグを添付し、それを手持ちのスマートフォンで読み取ることで、コーディネート提案の映像や該当商品のECサイトにアクセス可能だ。ラボでは、試着室にNFCタグを添付し、それをスマートフォンで読み取ると音楽が流れるデモを実施。また、NFCタグをデジタルサイネージ端末のリーダにかざすと、映像が流れる仕組みも体験できる。
ナクシス 東京営業1部 セールスマネージャー 播本総司氏は、「8月30日の『Happy Socksルミネ新宿店』オープンを記念して、店内に隠れている靴下を探す体験型イベント「Treasure Hunting Game」が渋谷・原宿・新宿3店舗で行われますが、その仕組みにNFCシステムが利用されています」と説明する。
ナクシスでは今後もパートナーと連携し、RFIDやNFCシステムの普及に努めていく方針だ。