2013年10月24日20:06
ぐるなびと東京地下鉄が共同で運営する東京のおでかけ情報サイト「レッツエンジョイ東京」は、中央区や銀座の商店街と連携して、中央区や商店街主催イベントならびに商店街の活性化を目的に、スマートフォンを活用した位置連動型O2O(Online to Offline)施策を開始すると発表した。
銀座の街中164カ所に設置したNFC(Near Field Communication)ステッカー「レッツステッカー」にスマートフォンをかざすと、現在地に近いイベント情報やクーポンが取得でき、さまざまな特典に交換可能な「おでかけポイント」が取得できるという。同施策の第1弾として、10月26日~11月3日に開催される銀座の商店街などからなる全銀座会催事委員会主催イベント「オータムギンザ2013」において、連動企画を行う。
「オータムギンザ2013」期間中は、銀座の至るところでイベントが行われており、現地での各種イベントの詳細情報の周知を目的としてO2O施策を実施する。イベント情報の配信だけでなく、街中に設置された「レッツステッカー」にスマートフォンをかざして指定地域を巡る「タッチ&ラリー」により、ぐるなびと東京メトロが運営するチェックインや口コミで獲得できるポイント「おでかけポイント」が取得できるイベントを開催することで、イベントを周遊できる仕組みとなっている。10月1日から実施されている中央区主催の「宝探しゲーム」用に中央区内には30カ所のレッツステッカーが設置されていたが、全銀座会催事委員会主催イベントとの連動で、新たに銀座1丁目~8丁目までの商店街が所有する街路灯100カ所、三越・松屋・歌舞伎座・ソニービルなど大型商業施設64カ所、合計164カ所に「レッツステッカー」が設置された。
今後「レッツステッカー」で取得できる情報は、英語・中国語・韓国語にも対応し、外国人観光客の誘客にも注力するという。外国人観光客にとって、日本でのスマートフォンなどによるネット接続は通信費が高額となるため、無料のWi-Fiスポットの整備が求められている。銀座は2012年10月から銀座通り沿いを無料Wi-Fiエリアにするなど、ネット接続をしやすい環境にあり、同企画の検証を通じて今後急増する外国人観光客対応の観光情報発信インフラの整備に役立てていく方針だ。またこれを機に、街中での「レッツステッカー」を活用した配信によって新たな回遊手法の検証と、個別店舗への集客、東京メトロ沿線地域との連携を目指す。