2014年2月12日19:22
大日本印刷(DNP)と東芝ソリューションは共同で、スマートフォンで銀行口座開設の申し込みと本人確認書類の送信が可能なアプリを開発したと発表した。
みずほ銀行が同アプリを採用し、2014年1月29日に国内のメガバンクとしては初めて、個人顧客の口座開設用スマートフォン向けアプリ「みずほ銀行かんたん口座開設アプリ」の提供を開始している。
今回DNPが開発したアプリは、スマートフォンのカメラで撮影した運転免許証などの画像データを、本人確認書類として申し込みデータとともに送信可能だ。サーバーへのデータ送信はSSL通信で行い、Android搭載スマートフォン向けアプリについては、DNPのアプリ解析・改ざんを検知・シャットアウトするソフトを組み込むことで、セキュリティを高めている。また同アプリは、東芝ソリューションがクラウドサービスとして提供する「クラウド版免許証OCR」機能を利用し、撮影した運転免許証に記載された「氏名」「生年月日」「住所」を自動的に入力項目に登録することで、入力の手間を省いている。「クラウド版免許証OCR」は、スマートフォンで撮影された運転免許証の必要な部分の画像情報を切り出して、クラウド上で読取り、文字認識結果をデータとしてスマートフォンに返すという。氏名や住所などの項目をクラウド側では紐付けできない仕組みのため、個人を特定することが難しく、個人情報として漏洩するリスクを低減。また、アプリ側にはOCR機能がなく、切り出した部分の画像のみを送信することで通信データ量を低減し、高速・高精度の処理を可能とした。
DNPは今後、広く金融機関に向けて同様のアプリを提供し、金融機関における口座開設からICカード発行までの業務の効率化を支援していくという。東芝ソリューションは、免許証OCRの読み取り・認識精度をさらに向上するとともに、本人確認が必要となる他のサービスへの展開を進めていくそうだ。
企業名 | 所在地 | HP | |
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