2014年2月18日10:02
STマイクロエレクトロニクス(ST)は、Embedded World 2014において、ダイナミックNFCタグ M24SRを採用した機器開発を簡略化する開発キットを発表する予定となっている。M24SRは、各種メモリ容量ならびにパッケージで現在量産中となる。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器の設計を支援するM24SR開発キットには、スポーツウォッチ、スピーカ、洗濯機、水道メータまで、さまざまな電子機器にNFC機能を追加する際に必要なあらゆる機能が実装されているという。
M24SRは、業界標準のシリアル・バス(I2C)と非接触RF(NFCフォーラムが定めるタグType )インタフェースを組み合わせている。また、NFCデータ交換フォーマット(NDEF)と、128bitパスワード保護がサポートされている。さらに、各種EEPROM容量(2Kbit~64Kbit)および3種類のパッケージ(SO8、TSSOP8、UFDFPN8)で提供される。
ネットワーク対応のコンシューマ機器、生活家電、産業機器等の開発で利用できるM24SR開発キットにより、タップ・アンド・ペア、URL接続、SMS・メール送信、名刺ダウンロードといったNFCの利用ケースを理解することが可能だ。同開発キットには、NFC / RFIDタグ(M24SR64-Y)、STM32F1マイコン、13.56MHzアンテナ、LCDカラースクリーン、USBコネクタ、JTAGコネクタ、メニュー選択用のジョイスティックを付属している。また、プレミアム版には、オーディオ出力とヘッドセットが付属するBluetoothモジュールが付いており、スマートフォンとオーディオ機器をM24SRでBluetoothペアリングする利便性を提供できるという。
さらに、開発キットに加え、アンテナのリファレンス設計、アプリケーション・ノート、e2eコミュニティ、eDesignSuite、リファレンス用MCUドライバ、NFC Androidアプリも含まれているという。
なお、Embedded World 2014のSTブース(Hall 4-160)では、限定数のM24SR 開発キットを無償配布する予定となっている(URLからの事前登録が必要)。