2021年5月31日7:40
カスペルスキーは、タツノが、同社の製造・販売するガソリン計量機に内蔵された決済端末のセキュリティ対策として「Kaspersky Embedded Systems Security」を採用したと発表した。
法人向けエンドポイント保護製品の「Kaspersky Embedded Systems Security」は、メモリやディスクの容量が少ないエントリーレベルのハードウェアや、Microsoftのサポートが終了したWindows XPでも稼働する、Windowsベースの組み込みシステム向け保護製品となる。タツノでは、同社が製造・販売するガソリン計量機に内蔵する決済端末においてクレジットカードを取り扱うことから、「安全なネットワークとシステムの構築・維持」「カード会員データの保護」「脆弱性を管理するプログラムの整備」「強固なアクセス管理手法の導入」「定期的なネットワークの監査およびテスト」「情報セキュリティポリシーの整備」など堅固なセキュリティの確保が必要となったという。
導入前のタツノでの検証において、「Kaspersky Embedded Systems Security」がこれらの要件を満たし、かつ、軽量でエントリーモデルのハードウェアでも問題なく動作すること、Windows XPでも稼働すること、ガソリン計量機の長期間のライフサイクルに適用していることなど、すべての課題をクリアすることから採用が決定した。カスペルスキーのシステムエンジニアが協力し、検証は短期間で完了したそうだ。
2020年4月よりガソリン計量機に内蔵された決済端末への導入を開始し、現在 問題なく稼働してる。今後は、POSシステムをはじめとするほかのシステムにも、そのセキュリティを確保するために順次導入される予定だ。
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ペイメントナビ編集部
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