2014年6月18日18:22
AOKIは、システム開発会社のアストロラボとの共同開発により、AOKIカンパニーおよびORIHICAカンパニーで使用する顧客システムを統合・刷新し、新顧客管理システムを導入したと発表した。
ポイントカード会員、メルマガ会員、モバイル会員など、これまでさまざまなチャネルに分散されていた顧客情報を統合。6月17日よりAOKI・ORIHICAで新しい顧客システムの運用を開始した。また、ポイントカードを従来の磁気式からバーコード式に刷新。併せて、iOS、Android対応の「会員証アプリ」を開発し、同時リリースした。「会員証アプリ」は、ポイントカードの代わりとして店舗で使用できる“デジタル会員証”として利用できるとともに、利用可能なクーポンが即時に確認・利用可能だ。
現状、保有ポイントはAOKI・ORIHICAそれぞれの店舗での利用となるが、今後は、両業態でのポイント相互利用や、オンラインショップ、ブライダル事業・エンターテイメント事業などAOKIグループ全体での運用も視野に入れ、プラットフォームを整備するという。
会員証アプリには、iOS7に搭載された近距離の無線通信規格「iBeacon」を搭載している。店舗に端末を設置することにより、顧客に向けて、来店ポイントやクーポン情報・商品情報などの配信ができるとともに、顧客来店時の動線(トラッキングコード)が収集でき、それを活かした分析が可能となる。将来的に、全店での運用を目指し、2014年下半期より、3店舗でテスト導入を行う。
なお、新システムは、メモリデータベースの活用により、世界最速クラスの分析速度を実現。同システムでは、AOKI・ORIHICA両店舖を合わせた全国約670店舗における1年分の顧客・購買データから、前年対比を含めた客層分析を5秒以内で算出することが可能となる。これは、従来利用していた分析システムと比較し、5,000倍以上のスピードとなるそうだ。