2016年6月23日23:32
大日本印刷(DNP)は、メンテナンスの手間を省くIoT端末として、低照度の人工照明の光でも動作できる「DNPソーラー電池式Bluetoothビーコン」を2016年6月22日に発売する。同端末は、羽田空港第1ターミナルで日本航空株式会社が提供する「国内線保安検査場待ち時間ご案内サービス」のスマートフォンアプリ向けに先行導入されている。
DNPでは、デパートの一般陳列棚におけるJIS照度基準を参考として、照度1000ルクスで安定的に100ミリ秒(1秒間に10回)の信号発信ができる端末を開発した。同製品は屋内人工照明の光(200~1000ルクス)で動作し、低照度下での安定性は、同タイプのビーコンと比較してトップクラスであるという。
また、iBeaconとEddystoneの2つのビーコン規格に対応しており、iOSやAndroidなど、スマートフォンのOSを選ばない。さらに、ビーコン設置後の設定変更作業の負荷を軽減するため、スマートフォンアプリから無線で動作設定を変更できる機能を搭載した。
参考価格は、1台1万5,000円(税別)。DNPは流通・小売、外食、アミューズメント、空港、鉄道、高速道路など、屋内施設をもつ企業に向けて同製品を販売し、ビーコンを活用した位置情報サービスおよび関連業務(アプリ開発、サーバー提供、運営など)を含めて3年間で6億円の売上を目指す。