2010年9月15日11:55
大日本印刷(DNP)は9月15日、近距離無線通信規格NFC(Near Field Communication)に対応した世界で最も小さいNFCモジュール「μMarida(マイクロマリダ)」を開発したと発表した。同社では10月1日にサンプル供給を開始する。製品の販売は2011年春を予定している
マイクロマリダのサイズは、8(縦)×8(横)×1.6(厚さ)mm。リーダライタモジュールとして販売中の既存製品と比べ、表面積が半分以下と、世界最小サイズを実現したという。
準拠規格は ISO/IEC 18092で、読み取り可能な媒体はISO/IEC 14443 Type A・Type B、FeliCa準拠のICカードおよびICタグとなる。ホストインターフェイスは、一般的なUART、12C、SPIから選択可能だ。また組み合わせるアンテナは、機器の形状や用途に合わせて自由に設計できる。さらに、一般的にアンテナの読み取り特性の調整が難しいと言われているType BのICカードや小型のICタグについても、良好な読み取り性能を実現するという。
DNPは、企業の機器のサイズや形状に合わせて通信用アンテナの設計・製造も行う。同社では国内外のモバイル端末メーカーをはじめ幅広いユーザーに向けて販促を行い、2011年度に10億円の売上を目指す。