2017年9月12日14:53
凸版印刷は、2017年9月8日、NFC対応スマートフォンで読み取るとWebブラウザに判定結果を表示できる、クラウド認証機能付きICタグを開発した。酒類や服飾品、家電製品などを取り扱うメーカーなどに向け、2017年内に販売を開始する予定だ。
同ICタグは、NFC対応スマートフォンをかざすと、ICチップ内部のNDEF(NFC Data Exchange Format)データを専用のアプリなしに読み込み、その認証結果をWebブラウザに表示できる。具体的には、ICタグに格納されている個別のID情報や認証情報から可変のURLを生成し、その値をクラウド認証した結果としてWeb ブラウザに表示し、真正性を確認できるという。
今回、ID情報とNFC対応スマートフォン読取時に演算した認証結果から製品の真正性を判定できるだけでなく、一度はがすと壊れてしまう脆性ラベル構造を採用した「真贋判定タイプ」と、アンテナ回路とは別に断線を検知する回路を持ち、検知回路が断線した後もICタグとして機能する「開封検知タイプ」の2製品を開発した。
価格は、真贋判定タイプが約80円/枚、開封検知タイプが約40円/枚(ラベル形状、100万ロットの場合、仕様により異なる)。凸版印刷はブランドプロテクション用途向けを中心に拡販し、2018年度に関連サービスを含め約10億円の売上を目指す。