偽造防止技術が「JCBギフトカード」「JTBナイスギフト」で採用(凸版印刷)

2020年3月18日14:10

凸版印刷は、商品券やパスポートなど、さまざまな重要印刷物に使用される偽造防止技術を開発・提供しているが、このほどさまざまな角度から見ても視認性を損なわないムービングホログラムと、高精細な凹版印刷技術を開発し、「JCBギフトカード」「JTBナイスギフト」に採用され、2020年3月より提供を開始したと発表した。

商品券のイメージ(凸版印刷)

同ムービングホログラムは、凸版印刷独自の技術を応用し、券面を上下左右に傾けるだけでさまざまな角度から立体イメージの動きを目視でき、視覚での真贋判定を容易に行うことができるという。また、今回開発した凹版印刷技術は、従来よりも高精細な凹凸パターンを印刷することができるため、 偽造が難しく、手触りではっきりわかる凹版印刷を施すことで触覚による真贋判定も容易に行うことができるとしている。

これらの技術を商品券に活用することで、高い意匠性とセキュリティ性を両立。本物との比較やルーペ等を使用して判別していた従来よりも視覚と触覚で容易に判別でき、真贋判定時間を短縮できるとしている。さらに、従来培ってきた印刷技術を活用し、よりセキュリティ性の高いギフトカードを提供することが可能だとしている。

凸版印刷は、商品券やギフト券などの有価証券に向けて、今回開発したムービングホログラムと凹版印刷技術の導入を進め、 2021年までに偽造防止技術やセキュリティ技術など関連受注を含め30億円の売り上げを目指す。また、商品券・ギフト券などの有価証券に限らず、 証明証や身分証等の重要印刷物や海外輸出品の模倣品対策ラベルへの展開を進め、さまざまなものの偽造防止に貢献するとした。

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ペイメントナビ編集部

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