2010年9月30日14:22
おサイフケータイを利用した送客アフィリエイトサービスの狙いとは?
インターネット上の共通ポイントプログラムを運営するネットマイルは9月21日から、おサイフケータイを活用したリアル送客アフィリエイトサービスを開始した。同サービスは、フェリカネットワークスの展開する「リアル送客アフィリエイトサービス」を利用したものである。ネットマイルにサービス開始の経緯と今後の狙いを説明してもらった。
ネットマイル会員247万人を
広告主のリアル店舗へ送客
「現在、主にインターネット上で展開している「ネットマイル」を獲得する対象をリアルにも拡大することはユーザーにとってのメリットであると判断しました。会員組織とポイント付与のシステムをすでに持つ弊社にとって、フェリカネットワークスが展開する『リアル送客アフィリエイトサービス』は非常に親和性が高いと考えました」(ネットマイル担当者)
同サービスは、ネットマイル会員247万人(8月現在)を広告主のリアル店舗へ送客し、送客実績や購買実績に応じて共通ポイントであるネットマイルを付与するサービスである。ポイント付与にはおサイフケータイとリーダライタの機能をフル活用。ビジネスのスキームは、送客数による成果報酬型の広告となっている。
広告を掲載した企業は、新規顧客の自社店舗への来店を促進することが可能だ。また、おサイフケータイの機能を利用すれば、送客実績や購買実績のデータを把握・分析が可能になるため、実際の来店者数・購買者数に応じたより効果的な広告出稿・販促活動を実施することができるという。
おサイフケータイを利用することのメリットについて同社では、「ポイント専用の端末やカードを持つことなく、携帯のみでポイントの獲得と管理が可能」であることを魅力と捉えている。
開始時点でのサービス開始店舗はauショップ(北海道/東京/神奈川/山梨/愛知/沖縄の一部)、自遊空間、TiCTAC、ローズマリーの3社。なお、同サービスの広告出稿企業は、ネットマイル加盟店とは別の扱いになる。
ネットマイルでは今後のおサイフケータイにかける期待について、「おサイフケータイとリーダライタの普及および高機能化により、ユーザーが現在持っている多数のポイント(ネット上、リアル店舗、交通機関など)が一元化されていくと思います。ユーザーがどのポイントをどのように使用するか、自由に選択できるような機能およびインフラが整うことを期待します」とコメントしている。