2020年12月11日13:38
クレディセゾンは、シンガポール子会社「Saison Capital Pte. Ltd.」(セゾンキャピタル)を通じたパイロット運用から、東南アジアを中心とした新興市場におけるファイナンシャル・インクルージョンおよび国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みのさらなる推進のため、インパクト投資事業を開始すると発表した。
インパクト投資とは、経済的リターンに加え、社会的および環境的インパクトと両立させることを目標とする投資として、2019年末時点で世界規模(投資残高)は約7,150億ドルと推定され、今後の拡大も見込まれている。また、2030年までに SDGsを達成するには、年間5 兆ドルから 7 兆ドルの投資が必要と推定されており、今後途上国全体で年間約 2.5 兆ドルの資金が不足していると言われる中、このギャップを埋めるためにも期待されているとしている。
クレディセゾンは、中期経営ビジョンに「アジアにおいて他にないファイナンスカンパニー」を掲げ、グローバル事業を将来の収益基盤の柱として位置づけ、成長著しいアジア圏内において、台頭する中間層に対するファイナンシャル・インクルージョンの取り組みを推進している。今後の中長期的な拡大に向けて、人材・情報・資金が集まりやすくアクセスの利便性も高いシンガポールを拠点に、自己資金に加えてインパクト投資を志向する投資家の資金を最大限に活かして繋げる事業モデルを目指し、金融サービスを十分に享受できていないアンダーサーブド層の人々や中小零細企業へ金融サービスを提供する新興市場の金融機関への貸付資金提供のためのプライベート・デット(融資)での投資を実行する。これにより、「マイクロファイナンスを含む金融サービスの確保」(ゴール1.4)や「金融サービスへのアクセスの改善」(ゴール 8.3)を中心とした SDGs の目標達成にも貢献できるよう取り組んでいくそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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