2010年12月24日9:00
米ウェルズファーゴは顧客がウェルズファーゴATMを利用する際、カードを挿入するとパーソナルな画面を表示し、個別ニーズに対応するサービスをはじめた。
名づけてキャッシュトラッカー(Cash Tracker)。毎月ATM引出しの額を設定し、その履歴を照会できるというサービスだ。過去12カ月間の平均引出額も計算できる。
消費者の節約志向が高まり、予算管理をしっかりしたいと考えている。そのニーズにいち早く取組んだのがウェルズファーゴである。
ウェルズファーゴのATM画面からキャッシュトラッカーボタンを押して、各種設定をする。現在12,000台のATMでキャッシュトラッカーが利用できる。
顧客はATMレシートをE-mailで受取るという設定も可能。言語は英語やスペイン語をはじめ8カ国語をサポート。韓国語やベトナム語はあるが、日本語には対応していない。残念。
ATMでは郵便切手を買うこともできる。目の不自由な人のためには、英語とスペイン語の音声ガイドもある。もちろんセキュリティは万全だ。
ATMのパーソナル化は日本では先のはなしかもしれない。少しの失敗も許されない文化なのだから。これでは多くの顧客満足を得ることはむずかしい。日本は精度を重んじるばかりに、顧客サービスが二の次になっている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。