2021年3月29日8:30
1つのQRコードで会員証と支払いをスピーディに利用可能
ユニクロは、2021年1月19日から、 ユニクロが提供するUNIQLOアプリを使ったQRコード決済サービス「UNIQLO Pay(ユニクロペイ)」を開始した。
セキュアな仕組みを銀行の協力で実装
今後はオンラインストアへの展開も
UNIQLOアプリは、アプリ会員の特別価格で商品が購入できたり、アイテムの在庫確認、オンラインにしかないデザインやサイズを探したりできるアプリとなる。
「UNIQLO Pay」は、 UNIQLOアプリに銀行口座もしくはクレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Express)を登録することで、全国のユニクロ店舗(一部店舗除く)のレジで、 UNIQLOアプリの「会員証QRコード」を提示するだけで買い物が可能だ。ユニクロの広報は「会員証QRコードを利用して、早く簡単に決済ができます」と説明する。ユニクロは無人レジを採用しているが、利用者はQRコードを読ませると、1つのコードで会員証と決済を行うことができる。ユニクロアプリの会員証で採用するQRコードによる支払いによって、非接触ICによるモバイル決済に比べ、より多くの人がサービスを利用可能だ。
「UNIQLO Pay」の銀行口座の登録や支払いに関しては、セキュアな仕組みを銀行の協力を得て実装した。サービス開始時点では、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行の銀行口座が利用可能だが、登録可能な決済手段は充実させていくという。銀行口座の登録時には、二要素認証を前提とする等、安全性を重視している。現状、グループ外店舗への展開、ファイナンスなどの金利ビジネスへの参入は考えていないという。
UNIQLOアプリでは、新規会員登録で500円オフのクーポンをプレゼントする取り組みを行っているが、「UNIQLO Pay」自体にポイントや割引を付与する施策は現状では行っていない。その背景として、「割引施策を乱立させたくない」(同広報)という考えがあるそうだ。
今後は、ユニクロオンラインストアへの展開に加え、グループブランドのレジでの利用も検討していきたいとしている。
なお、ユニクロ店舗では、国際ブランドの決済手段に加え、主要な電子マネー、国内外のQRコード決済、ユニクロギフトカードなど、さまざまな支払い手段が利用可能だ。
※カード決済&リテールサービスの強化書2021より