2021年3月29日10:45
GMOメディアは、ブロックチェーン上で契約や手続きを自動的に実行する仕組みである「スマートコントラクト」技術を用いた取引時の報酬の支払いにおいて、暗号資産以外のポイントやマイルなどで行うことを可能とする特許を取得したと発表した。GMOメディアは今後、同社が提供するポイントサービス「ポイントタウン byGMO(以下、ポイントタウンやアフィリエイトサービス「アフィタウン byGMO」への同技術の活用を検討していく。
昨今、第三者機関が取引履歴を一元管理する中央集権型のデータベースに代わって、非中央集権型のデータベースを実現するブロックチェーン技術は、(1)高い可用性(2)高い完全性(3)取引の低コスト化を可能にするとして注目されており、ビットコインなどの暗号資産の基盤技術として用いられている。その中でも、ブロックチェーン上で自動的に契約や手続きを実行する「スマートコントラクト」は、第三者を介することなく当事者間で契約や取引が可能なため改ざん耐性を持ち、取引記録がブロックチェーン上で関係者間に共有されるため、高い透明性を担保できる仕組みだ。そのため、分散型金融(DeFi)においても「スマートコントラクト」を介した契約や取引が行われるなど、今後もさまざまなサービスでの活用が見込まれている。
GMOメディアでは、ブロックチェーンや暗号資産領域に関する研究を行っている。2014年にはポイントサービス「ポイントタウン」において、ポイントの交換先として国内で初めてビットコインに対応したほか、2016年にはオンラインゲームサイト「ゲソてん」で利用できる専用通貨の決済手段としてビットコインを追加するなどの取り組みを進めている。
こうした中GMOメディアは、ブロックチェーンや暗号資産に関する研究の一環として、「スマートコントラクト」技術を用いた取引時の報酬の支払いにおいて、暗号資産以外のポイントやマイルなどで行うことを可能とする特許を申請し、このほど取得した。通常、ブロックチェーンの「スマートコントラクト」を介した取引において、報酬は暗号資産で支払われますが、同技術はポイントやマイルなどでも取引を可能にするものだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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