2021年4月30日16:51
ETCソリューションズは、駐車場など高速道路以外の施設でETC技術を活用して料金支払いなどができるサービス(以下、ETC多目的利用サービス)である、会員登録制の新サービス「ETCX」(イーティーシーエックス)を開始した。
同サービス導入の第1弾として、新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り線)のピットストップSUZUKAのドラ イブスルーにて、4月29日より「ETCX」による料金支払が可能になった。また、静岡県内の伊豆中央道と修善寺道路の各料金所において7月1日より、有料道路では日本初となる『ETCX』サービスを開始。サービスの開始にあわせて、伊豆中央道と修善寺道路でETCXを使えば使うほど 利用料金がお得になる、新しい割引制度の導入が予定されている。
会員登録申込み受付は、2021年4月28日より開始。「ETCX」に会員登録し、登録時に利用したETCカードを車載器に挿入すると、「ETCX」のロゴマークが掲示してあるETCX対応店舗・施設(ETCX加盟店)にて、自動車に乗ったまま決済サービスを利用可能だ。
2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」のなかで示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性向上を図る」という方針に基づき、有志企業とともにETC多目的利用サービスの実現に向けて検討を進めてきた。2017年以降、ETC多目的利用サービスの本格的な事業化に向けて、駐車場やフェリー乗船場、ファーストフードのドライブスルー店舗などで、複数の試行運用を積み重ねている。
このほど、ソニーペイメントサービス、メイテツコム、沖電気工業(OKI)の3社が共同で2020年10月に設立したETCソリューションズが主体となり、ETC多目的利用サービスを「ETCX」という名称で本格的にサービス展開を図るそうだ。‑
「ETCX」は、ソニーペイメントサービスの決済システム、メイテツコムが有するシステム構築・運営技術、OKIが持つETC周辺機器開発能力を活用するとともに、中日本高速道路や三菱プレシジョン、オリエントコーポレーションと「ETCX運営協議会」を組成し、各社が協力してサービスを提供する。