2021年6月9日10:36
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は、2021年1月、本社オフィスを、自社の企業文化が醸成される空間と捉え、社員同士のコラボレーションがより活性化するよう、行動指針を具現化した空間を目指してリノベーションした。コロナ禍で出社を前提としない働き方に移行する中で、オフィスで働く意義を見直すとともに、リノベーションを全社員で企業文化を考え、話し合う機会と捉えた。3カ月にわたり実施したオンラインワークショップに、約200名が参加。LMの行動指針である「LMフィロソフィ」を具現化する新オフィスのコンセプトを共創し、社員の「関係性の質」「思考の質」「行動の質」を高めるレイアウト・設計につなげたそうだ。
LMは新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2020年3月に従来は育児・介護など対象者を限定していたテレワーク制度を全社員対象に拡大している。5月には、社員が「価値を発揮するために、場所と時間を自立的に選択する」働き方に移行すること、そして、オフィス=社員が作業をする場という従来の認識を見直し、LMの行動指針「LMフィロソフィ」に沿った社員の行動を促して、社員同士のコラボレーションがより活性化される空間へとオフィスをリノベーションすることを決定した。同リノベーションを企業文化の醸成の機会とし、LMフィロソフィの基本思想である「関係性の質」「思考の質」「行動の質」を高めるオフィスを全社員が参加して作ることを目指して、「LMオフィスコンセプト共創プロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトは、人材開発・組織変革に関する実践と研究開発を行うヒューマンバリューと、オフィス設計のファシリティ事業を行うコスモスモアの協力のもと、推進した。
プロジェクトでは、全社員を対象にオンラインワークショップを実施し、テレワークを前提にしつつ、オフィスに出社した時の「理想の働き方・仲間との関わり方」を話し合った。そこから“垣根を超えたコラボレーション(関係性の質)” “好奇心と集中力と当事者意識(思考の質)” “共に助け合う、アジャイルに動ける(行動の質)”という3つのオフィスコンセプトを共創した。具体的には、オフィスにおける「関係性の質」と「思考の質」が高まることで、社員一人一人の「行動の質」が高まることを意図し、社員間のコラボレーションを推進するエリアとデスクワークやWEB会議などに集中できるエリアをグラデーション型に配置するレイアウトにした。また、アクティビティ・ベースド・ワーキングの考えを取り入れ、フリーアドレス中心のオープンなフロアの中で、社員が業務の内容に応じて主体的に働く空間を選択できるように設計した。
さらに、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オフィスの出社率を毎日全社に公開し出社検討の参考となる情報を発信するなど、社員の主体的・自立的な働き方を促す取り組みを同時に行っている。
今後、オフィス空間というハード面と施策というソフト面を掛け合わせ、多種多様な交流の場を設けることでさらなるコラボレーションを促進するとともに、企業文化を醸成し、進化し続けるオフィス空間を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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