2011年1月16日9:00
2011年はモバイル決済の話題で盛りあがりそうだ。世界中でモバイル決済が沸騰する可能性がある。
グーグルは今年小売モバイル決済のための、決済と広告サービスをデビューすると発表している。
このモバイル決済はNFCを使った非接触決済で、スマートフォンをベースに考えている。
調査会社のIE Market Researchによると、2014年までにモバイル決済市場は1.13兆ドルになると予測している。
この市場を狙って、VisaやMasterCardなどの国際ブランド、PayPal、バンクオブアメリカやウェルズファーゴなどの銀行、そして携帯キャリアのAT&Tやベライゾンも動きを加速させそうだ。
PayPalは2011年の下半期にNFCサービスをスタートさせる予定。AT&Tやベライゾン、T-Mobileは非接触決済サービスのジョイントベンチャーISISを2010年11月に設立している。
みんなが期待するのは、現金やカードを入れるサイフをもたずに、携帯電話だけあれば、通話や通信に加え、決済も可能にしようというもの。
日本はいち早くおサイフケータイをはじめているが、携帯電話をつかった非接触決済はそれほど進んでいない。期待するほどの成果が世界中で現れるのだろうか。それとも日本を尻目に、一気に世界中がNFC標準でモバイル決済が花開くのだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。