2021年6月29日20:12
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、札幌総合情報センター(SNET)が運営する札幌エリアの地域 IC カード「SAPICA(サピカ)」を「TMN ゲートウェイ」の取り扱いブランドに追加し、年内の運用開始を予定していると発表した。
TMNが展開する、店舗と各種決済サービス事業者を中継するクラウド型決済サービス「TMN ゲートウェイ」において、札幌エリアの地下鉄・バス・市電さらに店舗で利用できる地域ICカード「SAPICA」の取り扱いを開始する。これによりTMNの取り扱いブランド数は、合計40種類(クレジット7種類、電子マネー16種類、QRコード13種類、共通ポイント2種類、地域マネー2種類)となる。運用開始は年内を予定している。
「SAPICA」は札幌市内の交通・商業・行政分野で利用できる地域 IC カードとなる。公共交通や買い物、行政サービスへの支払いに加え、行政施策検証(ボランティア活動や健康増進活動へのポイント付与)に活用されたり、図書館の貸出券機能や、札幌市中心部の駐輪場や市郊外のパークアンドライド駐車場の精算にも使用されるなど、市民の生活に根ざしたサービスが特徴だ。札幌市民を中心に約 185 万枚発行されている。
TMN は地方創生に向けた取り組みとして地域マネーに注目。すでに、熊本エリアで運用されている「くまモンの IC カード」のクラウド化を業界で初めて実現した。第2弾として札幌市を中心に展開する地域マネー「SAPICA」のクラウド型サービス提供を行う。これにより「SAPICA」を取り扱いたい店舗で、導入負荷が軽減され、「SAPICA」の利用拡大が期待される。また、交通・商業・行政分野のデータを融合したデータ利活用の促進につなげることで、さらなる利便性向上を目指し、札幌市が掲げる目指すべき都市像「北海道の未来を創造し、世界が憧れるまち」の実現に貢献できると考えているそうだ。