2025年10月15日21:39
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、札幌圏の地域マネー「SAPICA」(サピカ)の決済サービスをローソンに導入した。これにより、北海道のローソン全店舗(728店舗:2025年8月末時点)で「SAPICA」による支払いおよびチャージが可能になる。
TMNは2016年に全国のローソンに対して電子マネーとクレジット決済サービスの提供を開始し、365日24時間のサービス提供・保守対応等を行っている。2023年には、熊本エリアの地域マネー「熊本地域振興ICカード」(以下、「くまモンのICカード」)の決済サービスをローソンに導入しており、今回の「SAPICA」が2例目となる。
現在、さまざまなエリアで独自の地域マネーの運用が行われているが、その利用普及における主な課題は、使える場所とチャージができる場所をいかに拡大するかという点だ。今回、ローソンで「SAPICA」による支払い・チャージが可能になることで、日常の買い物にも利用できるようになり利便性の向上が見込まれる。また、地域マネーの利用が普及することで消費が活発になり、地域活性化につながることも期待されている。
TMNはこれまでのさまざまな決済ブランドへの対応によって得られた技術を活かし、地域マネーに対して汎用性を持たせた共通システムを構築している。そのため、ローソンへの地域マネー導入については、既存提供サービスにおける決済手段の追加としてTMNのクラウド決済センターの改修のみ実施し、ローソン店舗での改修作業を必要としない形で導入を実現した。また、「くまモンのICカード」と「SAPICA」は共通システムにより対応しており、このシステムを利用することで今後も他の地域マネーへの対応も可能だという。