2021年7月1日9:46
JR西日本、JR西日本コミュニケーションズ (Jコミ)、JR西日本テクシア、KDDI、ワイヤ・アンド・ワイヤレス (Wi) は、JR西日本管轄内の一部駅 (大阪環状線各駅、新大阪駅、京都駅、三ノ宮駅) 改札に設置したビーコン や車両に設置したWi-Fi環境を活用し、公衆Wi-Fi接続アプリ「au Wi-Fiアクセス」を通じて、駅周辺施設の情報と割引クーポンを配信する実証実験を、2021年7月1日~9月30日まで実施すると発表した。
JR西日本、Jコミ、JR西日本テクシアは、鉄道および駅利用者へのサービス向上、新たなビジネスモデルの創出をテーマに、駅改札に設置したビーコン活用の検討を2020年10月から進めている。
KDDI、Wi2は、100万人以上に利用されている公衆Wi-Fi接続アプリ「au Wi-Fiアクセス」を、2020年9月からスマホ決済「au PAY」の利用者を対象に無料で提供しており、Wi-Fiスポットで利用可能な割引クーポンを配信するなど、場所と連動した取り組みを実施してきた。
5社は同実証実験を通じて、ビーコンとWi-Fi両方式の特性を活かして、駅の改札口に近づいた際などに駅ナカ・駅直結施設をアプリの通知で知らせするとともに、施設内の店舗で利用可能なスマホ決済「au PAY」の割引クーポンを提供することで、情報配信による利用者の移動状況と購買効果を検証する。
具体的には、改札機に設置したビーコンおよび駅構内や車両などに設置されたWi-Fi環境からの情報をもとに、利用者の周辺または利用路線の沿線付近にあるJR西日本グループの商業施設をスマートフォンの画面上に表示する。位置精度の高いビーコンと、多くの場所に設置されているWi-Fiアクセスポイントのそれぞれの特性を組み合わせて発信することで、いま・すぐに立ち寄りいただける店舗の情報をリアルタイムに届けながら、そこに繋がる交通網においても、移動中に身近にある価値として案内する。
また、周辺施設の情報配信とあわせて、駅ナカ・駅直結の施設で利用可能なスマホ決済「au PAY」のクーポンを先着最大10万名に配布する。情報発信と決済までの統計分析を行うことで、利用者が持つスマートフォンに鉄道の位置情報を活かして情報発信を行うことの有効性と、そこから情報を受け取った利用者の買い物ニーズの把握に活用していく。
利用者は、公衆Wi-Fi接続アプリ「au Wi-Fiアクセス」をダウンロードし、通知を許可された人を対象に情報配信を行う。割引クーポンは、「au Wi-Fiアクセス」に届いた通知を開くことで取得が可能だ。取得したクーポンは、スマホ決済「au PAY」のアプリを別途ダウンロードして、「au PAY (コード払い)」での会計時にクーポンをセットし利用可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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