ブランド試験ツール EMVスキームへの移行について(テュフズードジャパン)

2021年9月16日8:00

IC決済端末を市場運用する際に求められる試験のひとつにブランド試験があるが、そのブランド試験で使用される専用の試験ツールが新しい形態に移行している。

今回は弊社の長年のパートナー企業であり、EMVから認定されたブランド試験ツールの開発供給を行っているGalitt社(仏)からの情報を元に、ブランド試験ツールのEMVスキームへの移行について解説する。 

記事のポイント!
①対応する決済ブランド分だけ試験が必要に
ブランド試験に必要なツール
③現状の試験ツールの課題
④ブランド試験用ツールに関する部分の統一化に着手
⑤ツールはこれまでのブランド試験ツールとは異なる
⑥EMVCoが規定するLevel3ツールの構成は?
⑦EMVレべル3への各ブランドの移行予定は?

ブランド試験とは

ブランド試験とは、IC決済端末を市場で運用する際にクリアする必要がある試験で、指定の試験機関は存在せず、セルフテストでの実施となる。試験の運用・管理は決済ブランド毎に行われているため、試験の申請・認定も決済ブランド毎に対応が必要となり、基本的に対応したい決済ブランドの分だけ試験が必要となる。

また、済端末のタイプ(接触式のみor接触・非接触式両対応)によってもそれぞれ試験項目が存在している。

国内における関連プレーヤーはアクワイアラ、加盟店、決済ネットワーク事業者等 、多岐に及ぶ。

ブランド試験に必要な試験ツールとは

ブランド試験を行うにあたり、専用の試験ツールが必要となる。これは、複数のツールベンダーよりリリースされており、製品としていくつか存在している。

ツールの大まかな構成としては、以下の2つ。
①ソフトウェア+PC
②ハードウェア(試験対象端末に対して物理的なカード部分として機能するプローブデバイス)

試験実施者側でツールを調達する等して、セルフテストによって試験を実施する際に使用される。 

現在の試験ツールの状況と問題点

現行のブランド試験ツールは、存在する製品によって、対応しているブランドに差異があった。また、ブランド側が採用するツールも同様に差異があるという状況である。更に、試験の申請手続きや、試験レポートの提出方法についてもブランド毎にルールが細分化されているため、テスト担当者をはじめとする関連プレーヤー達は、それぞれのルールを把握して攻略していくことになるが、この点がブランド試験を進めるにあたって負担感を大きくする要因のひとつとなっていると言えるだろう。

新スキーム移行の背景

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