2021年10月19日18:52
JTBと、オンライン贈答システムを手がけるギフトパッドは、宿泊施設向けのデジタルギフトサービス「Ticket Button(チケットボタン)」を共同開発し、2021年10月19日より販売開始すると発表した。
ホテルや旅館などの宿泊施設が自社サイトをはじめ旅行会社等のウェブサイトで、商品券やギフトカード付の宿泊プランを販売するケースがあるが、JTBの契約施設より、①商品券やギフトカード等の実物購入・管理に伴う間接業務を削減したい、②前払いが必要な実物購入に伴うキャッシュフローを改善したい、③幅広い店舗で利用が可能なキャッシュレスポイント付プランを望む消費者の声が多い、といった課題を解決する要望があった。
そこで、両社が連携し、宿泊施設に特化したデジタルギフトサービス「Ticket Button」を開発したそうだ。2020年度に大阪府・大阪市・大阪観光局が実施した「大阪の人・関西の人いらっしゃいキャンペーン」において同サービスが採用され、府下施設の宿泊者に対して、2,500円分のキャッシュレスポイントが付与された。その際にクライアントや宿泊施設より一定の評価を得たことから、このほど、汎用製品としてリリースする。
同サービスは、消費者が複数のキャッシュレスポイントから選択・交換が可能で、選択したポイントのQRコードを即時に宿泊施設で発行し、台紙に印字、その場で消費者に手交できる仕組みだ。
例えば、キャッシュレスポイント付宿泊プランを販売した際、宿泊者のチェックイン時に宿泊者が希望するポイントのQRコードを発行し、台紙を手交する。QRコードは必要なときに必要な分だけ発行し、精算ができるため、宿泊施設における在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善につながるそうだ。また、キャッシュレスポイント付プランを望む消費者志向ともマッチし、商品の魅力度向上にもつながると想定している。
なお、現在交換可能なキャッシュレスポイントは、PayPayボーナスやAmazonギフト券など最大8種類となるが、順次ラインナップを拡大する。
2021年10月から関西および中四国エリア、2022年 1月から首都圏等、全国の宿泊施設に対して販売開始する。なお、利用者フィードバックによる改善を行うため、当面の間、JTB/るるぶプランで展開するそうだ。
また、交換商品として、キャッシュレスポイント以外に、宿泊施設が立地する地域の産品などを加えた「えらべる地域産品プラン」も展開していくという。
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ペイメントナビ編集部
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