2021年11月9日8:30
ecbeingは、同社のECシステムを使って、ナラカミーチェジャパンの百貨店店舗での店舗客注サービスを構築したと発表した。
従来の百貨店では、店頭に商品の在庫が無い場合、店舗に商品を取り寄せし、後日利用者に店舗へ再訪してもらい、商品の受け取り、および支払いをするという購入フローだった。
今回、ecbeingで構築した「百貨店向け店舗客注サービス」では、ナラカミーチェの店舗が入っている百貨店において、在庫が無い商品を、利用者のスマートフォンを使ってWEB上で注文して、商品は自宅に配送し、決済はその場の百貨店店頭レジ上で行うことが可能になった。
売上を百貨店に計上しつつ、近年主流になったオンライン注文、および配送を可能とし、百貨店店舗のDX化を推進するとしている。
同サービスを利用することで、百貨店店舗に足を運んだ顧客の、在庫やサイズが無いことによる “購入意欲の低下”や“販売の機会損失”を防ぐことが可能になる。また、商品の自宅配送ができるため、顧客が商品を受け取りに、店舗に再訪する必要がなくなり、利便性が向上した。
店舗にとっても、オンラインショップ用の在庫から直接自宅へ発送ができるため、一度店舗に取り寄せずに済み、在庫を店舗で抱える必要が減る。加えて、決済を店頭のレジで行うことで、売上を百貨店の売上として計算できるため、百貨店としても、店舗スタッフとしても、ECサイトに売上や顧客を取られるというデメリットがなく、従来の課題であった店舗販売のさらなるDX化を推進することが可能になったそうだ。
なお、ナラカミーチェは、イタリア、ミラノ発のシャツ・ブラウス展開を中心にしたブランドとなる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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