2021年11月27日7:00
岩手インフォメーション・テクノロジー(岩手IT)とSBペイメントサービス(SBPS)は、岩手ITが日本全国に展開している保育業務支援システム「おが~るシステム」とSBPSのオンライン決済サービスを連携し、2021年11月25日から「おがペイ」として決済機能の提供を開始した。「おが~るシステム」を利用する保護者は、保育料金の支払い方法として従来の口座振替に加えて、クレジットカード決済、PayPay(オンライン決済)が利用できるようになる。
2015年から政府による幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量の拡充や向上を進める「子ども・子育て支援新制度」がスタートした。保育・教育を必要とする事由や保護者の状況に応じて区分が設けられ、保育料金の算出・請求業務は今まで以上に煩雑となっているそうだ。さらに、昨今の新型コロナウイルス感染症の流行により保護者と対面での集金や、現金の取り扱いについて運用を見直す必要があった。そこで、岩手ITは子どもが登降園受付をするだけで保育料金の算出まで可能な保育業務支援システム「おが~るシステム」と、SBPSのオンライン決済サービスを連携することで「登園」「算出」「請求」を一元化できるため、保育・教育施設職員の業務負担の軽減と、保護者や子どもの感染症対策を目的に、今回の連携に至った。
これにより、①保育・教育施設職員による施設での口座情報の管理が不要になる、②保育・教育施設職員が入金チェックを自動で行えるようになる、③保護者は支払い方法の選択肢が広がる、④現金の受け渡しが不要のため、感染症対策ができる、といったメリットを享受できる。
「おがペイ」で利用できる決済手段は、クレジットカード決済(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club International)、PayPay(オンライン決済)となるそうだ。
なお、「おが~るシステム」は、認定こども園・保育園・幼稚園・放課後児童クラブ向け保育業務支援システムとなる。「登降園管理」「計画・日誌作成」「料金計算」「園児管理」などさまざまな機能により手書きや手計算の時間を削減することができるという。保護者との連絡ツール「おがスマ」やバスロケーションシステム「おがバス」、検温とともに顔認証で登降園ができる「おがサ~モ」などさまざまなオプション機能も展開している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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