2022年4月26日9:46
全国で271店舗を運営するトライアルカンパニーは、日本初となるAIカメラを活用した「24時間顔認証決済」や生鮮売場カメラと電子棚札が連動する「自動値下げ」 を実現した次世代型スマートストア「トライアルGO脇田店」を2022年4月20日にオープンした。
日本のシリコンバレーを目指す宮若
次世代リテール店舗「トライアルGO脇田店」
「トライアルGO脇田店」は、福岡県宮若市脇田にオープン。生鮮食品、食品、弁当・惣菜、酒、日用品などを取り扱う24時間(年中無休)営業の店舗だ。
トライアルでは、IT技術を使った小売りの変革に取り組んでいる。これまでカートにタブレットが付いた次世代型スマートショッピングカートを運用してきた。また、サイネージ1,150台、AIカメラ3,400台が稼働している。小売りで買い物する際に計画していない買い物が80%あるというが、カメラとサイネージでお得な商品を訴求することで、これまでにない商品との出会いを提供しているという。トライアルカンパニー マーケティング部 部長 野田大輔氏は「ITシステムを使って60年変わらなかった小売りを変えました」と話す。
「トライアルGO脇田店」の隣にある「MUSUBU AI」では、市民・行政・民間事業者が協働して開設するリテールAI開発拠点であり、28のメーカーと1団体が入居している。同社では、宮若市をリテールテックの街にするために取り組んでいるが、「トライアルGO脇田店」は、ITとAIの技術を使い省人化できる店舗としてオープンした。野田氏は「同じ店舗のタイプと比べうると人件費を25%、最終的には50%まで削減できる新しいタイプと考えています」と話す。今後は、同タイプの店舗を数店舗出店していきたいとした。同店舗やMUSUBU AI、TRIAL IoT LABといった実際の店舗での実証を行うことで、小売りのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、「宮若が小売のDXタウンとして発展し、ゆくゆくは日本のシリコンバレーにしたい」と意気込みを見せた。
「トライアルGO脇田店」には、トライアルと福岡県宮若市の官民連携協定による共同事業である農園レストラン「グロッサリア」、農業観光振興センター「みやわかの郷」が隣接している。
トライアルホールディングス 秘書室 宮若PJ室長 矢野博幸氏によると、「リモートワークタウン ムスブ宮若」プロジェクトは、2020年2月に同社と前市長が、地方創生として宮若地域を盛り上げる取り組みとしてスタートした。地産地消、産地産直にこだわり宮若の農産物や地域の魅力を再構築する農業観光振興センター「みやわかの郷」では、生産者110名が参加している。また、農園レストラン「グロッサリア」では、宮若産をはじめとする地元九州の食材を活かした地産地消料理を提供する。レストランは若い人の利用も想定しているため、幅広い顧客を呼び寄せることができると期待する。
宮若市市長 塩川秀敏氏は、トライアル等と取り組む店舗を、「議会の協力を得ながら、原点である農業の振興の場、地域のコミュニケーションの場、情報発信の場として、宮若の観光、農業、情報発信の基地として開発していきます」と話す。また、宮若市議会 議長 川口誠氏は「レストラン、何よりも欲しかった地元の方が望んでいた商品、日用品が買える施設が完成しました」としたうえで、「この建物を作ってよかったという街づくり」をしていきたいとした。
プリペイドカードと連動して顔認証で決済
登録時に身分証明書で成人確認
Retail AI X Camera/IoT Solution Department Product Manager 永井義幸氏は、「トライアルGO脇田店」で開始する顔認証決済と自動値下げについて紹介した。
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