2022年6月15日8:30
決済や入金手数料無料キャンペーンでコロナ禍の中小店舗を支援
KDDIが提供する「au PAY」は、実店舗でのQR/バーコード決済、請求書払い、ネットショッピングなどのオンライン決済に対応している。グループ金融サービスとの連携、共通ポイント「Pontaポイント」が貯まり・使える取り組み、ミニアプリや「モバイルSuica」サービスとの連携により、ユーザーの日常的な利用を目指している。コロナ禍の影響を受ける中小企業向けには、決済手数料無料キャンペーンを2022年9月まで実施するなど、店舗支援向けの支援も強化しているそうだ。
記事のポイント!
①「au PAY」「au PAYカード」を合わせた会員数は増加
②スマホ・セントリックな決済、金融体験を総合的に提供へ
③「ミニアプリ」機能を提供、Suicaとの連携で接触頻度アップ
④Pontaポイントとの連携を密に
⑤利用の動機付けとなるキャンペーンなどで差別化
⑥豊富なチャージ手段を用意
⑦手数料0%や入金手数料無料キャンペーンで加盟店支援
⑧自治体と連携した取り組みを強化
⑨現状のビジネスの成果は?
⑩今後の伸びしろは大きい
⑪サテライトグロース戦略推進で重要な役割
金融などグループサービスとの連携を深める
ミニアプリやモバイルSuica連携で日常利用を目指す
KDDIの「au PAY」と「au PAY カード」を合わせた会員数は2022年3月末時点で3,700万人(au PAYカードで760万人)となり、「会員数は非常に伸びています」とパーソナル事業本部 マーケティング統括本部 au PAY企画部 部長 菊池良則氏は成果を述べる。KDDIの決済・金融取扱高は11.7兆円で、au PAY アプリは約1,400万人が利用している。3月末にはPontaポイントがお得に貯まる「たぬきの大恩返し 春」を実施したが、Pontaポイントは1P=1円でチャージして使えるため、決済回数が大幅に伸びたという。KDDIでは、ユーザーの利便性を強化するため、au PAY アプリの機能改善やサービス強化に努めている。
KDDIの「中期経営戦略 (2022-2024年度)」では、5Gによる通信事業の進化と、通信を核とした注力領域の事業拡大として「サテライトグロース戦略」を掲げている。5Gを中核に、DX(デジタルトランスフォーメーション)、金融、エネルギー、LX (ライフトランスフォーメーション)、地域共創と、5つの注力領域を中心に、KDDIグループの企業価値の最大化を図っている。「au PAY」は、スマホ・セントリックな決済、金融体験を総合的に提供する「スマートマネー構想」の実現に向けて、継続して重要な役割を担っている。
例えば、auグループでは、auじぶん銀行、auカブコム証券、auペイメントなど多彩な金融サービスを展開しているが、利用者は、クレジットカード「au PAY カード」とauじぶん銀行の口座の連携で+年0.05%、au PAY カードの引き落とし口座をauじぶん銀行口座に設定して+年0.05%、auカブコム証券とauマネーコネクト設定で+年0.99%となる、普通預金の金利が最大で通常の200倍の年0.20%になる「auまとめて金利優遇」を受けられる。
また、「au PAY」では、アプリ内でKDDIのパートナー企業が提供するサービスの予約や商品の注文、支払いなどが手軽に利用できる「ミニアプリ」機能を提供している。ECモール「au PAY マーケット」や交通乗車予約・決済サービス「au MOVES」といったau関係のサービスに加え、スマホ充電サービス「ChargeSPOT」、フードデリバリーサービス「menu」などとの連携も進めており、さらにその数を増やしていきたいとした。
au PAY アプリでは、2022年3月22日からAndroid版でモバイルSuicaの連携を開始。これにより、au PAY アプリ (Android版) からJR東日本が運営するSuicaの新規発行やチャージがシームレスに利用可能だ。ユーザーはSuicaへのチャージで1億人強の会員基盤を誇るPontaポイントも付与される。菊池氏は「Suicaとの連携で接触頻度が高まり、ミニアプリへの波及効果も出てきます」と効果を実感している。
「au Ponta ポータル」にアクセス可能に
多彩なチャージ手段を提供
Pontaポイントとの連携では、au IDとPonta IDを紐づけることで、アプリ内からPontaポイントの表示が可能となり、ユーザーの利便性がさらに高まった。また、アプリでは、Pontaのキャラクター「Ponta」を季節やイベントごとに着せ替えており、Twitterで発信するとファンになる人も多い。
7月5日からは、au PAY アプリなどからPontaポイントのポイント数や有効期限、利用可能場所などを確認できる「au Ponta ポータル」にアクセスが可能となる予定だ。また、「auポイントプログラム」を「au Ponta ポイントプログラム」へ名称を変更するなど、Pontaポイントとの連携を深めている。
現状、「au PAY」の利用者は、au、UQ mobile、povoなど、au関係のユーザーが多いが、他キャリアも含めて、1人でも多くの人に使ってもらいたいとした。コード決済の利用者の傾向として、複数サービスを使う人が多いため、利用の動機付けとなるキャンペーンなどで差別化を図っている。
チャージについては、最も利用が多いのはキャリア決済だが、クレジットカード、銀行ATM、銀行からのオンラインチャージ、Pontaポイントからのチャージと豊富に揃えた。銀行からのオンラインチャージは、auじぶん銀行、ローソン銀行の即時口座決済サービス、Bank Payゆうちょ銀行を用意している。ローソン銀行の即時口座決済サービスでは、神奈川銀行、仙台銀行、名古屋銀行といった地方銀行と接続している。また、Bank Payは三菱UFJ銀行が幹事会社となることで、メガバンクをはじめとした金融機関と個別の開発なく、接続が可能だ。なお、銀行チャージをする場合、eKYC(本人確認)が必須となっている。
手数料0%キャンペーンを9月まで継続
金融機関を問わず入金手数料が無料に
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