2022年7月6日7:55
大日本印刷(DNP)は、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーと協業し、JR上野駅構内の「エキュート上野」に、次世代店舗の実証実験としてショールーミング店舗「&found(アンドファウンド)」を2022年7月15日~8月14日にオープンすると発表した。営業時間は、10時~21時(金曜日のみ22:00まで)となる。
JR東日本グループは、駅を「交通の拠点」としてだけでなく、ヒト・モノ・コトがつながる「暮らしのプラットフォーム」に転換していく「Beyond Stations構想」を推進している。多くのパートナーと共創しながら、リアルな場としての強みを活かし、駅を「新たなビジネスを創発する拠点」に変革する取り組みを進めている。またDNPは、リアルとバーチャル双方で生活者と企業のコミュニケーションをシームレスにつなぎ、商品・サービスの価値を高め、新しい買い物のスタイルや体験を生活者に提供していく「ストアDX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進している。両社は今回、グループそれぞれの強みを掛け合わせ、 事業化を視野に入れた実証実験店舗「&found」を企画・運用する。
「&found」は、“日常のスキマ時間で「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰る”をコンセプトにしている。生活者が駅でのスキマ時間に立ち寄って、食・雑貨・家電等を組み合わせた“半歩先の日常”に触れたり、レンタルして持ち帰ったりできる店舗だ。
「&found」の最大の特長は、 店舗での体験を通じて利用したくなった家電等をその場でレンタルできることだ。 店内に展示する約50点の家電・AV機器・レジャー用品等の一部は、 ピーステックラボが運営するモノの貸し借りアプリ「Alice.Style(アリススタイル)」の新サービス、 定額制モノのシェアリングサービス「Alice.style PRIME(アリスプライム)」を通じて、その場で会員登録して、当日持ち帰ることができる。
「丁寧な朝活」「自分と向き合う時間」など、店舗内に設置した6つのテーマごとに、食品・雑貨・最新家電等を組み合わせた「半歩先の日常をかなえる体験」を提案する。例えば、最新のコーヒーメーカーと一緒に楽しめるようバリスタが厳選した豆のセット、朝から気分を上げるレトロデザインのトースターで香りを楽しむデニッシュパンのセットなど、商品単体ではなく複数商品の価値を組み合わせて“半歩先の日常”を提供するそうだ。
さらに、商品・サービスに関して、熟練の専門スタッフが説明を行い、来店客が気軽に触れることで、興味の喚起や理解を促す。また、店内に音声マイクやカメラ、ビーコン等のセンシング機器を設置して、商品・サービスに対する来店客の反応などを音声データ(テキスト化)と位置情報等で取得する。接客時の会話と来店客の行動のデータから生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析・可視化して、マーケティングデータとして出展企業にフィードバックし、商品・サービスの改善やセールストークの高度化などに活用する。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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