2022年8月31日10:06
ルミーズは、このほどゼウスが新たに提供する多機能モバイル決済端末「Mr.Hunt01」において、両社決済センター間接続を開始した。
ルミーズとゼウスは、すでに組込型マルチ決済端末「salo-01」で先行して決済センターを接続しているが、今回の「Mr.Hunt01」を連携対象に加えることで、より幅広い業界・業種のニーズに応えた対面決済ソリューションを提供することが可能になる。
キャッシュレス決済の普及が進む中、企業間取引(BtoB)においても、クレジットカード決済を導入したいという要望が増加している。ゼウスはこれまでも、EC(非対面決済)専用のBtoB向けクレジットカード決済サービスを提供してきたが、企業間取引における端末決済ニーズにも応えていくため、多機能モバイル決済端末「Mr.Hunt01」を端末ラインナップに追加するとともに、端末(対面決済)専用のBtoB向けクレジットカード決済サービスの提供を開始する。決済端末の拡充にあたっては、ルミーズが構築したプラットフォームを基盤として活用しており、ゼウスは開発にかかるコストを抑えながら、対面決済サービスの拡充をスピーディに実現したそうだ。
ルミーズとゼウスの決済センター間を接続することで、ゼウスは「Mr.Hunt01」専用アプリ、POSシステムとの連携アプリ、決済端末の配送管理を行う決済端末管理システム(TMS)について、開発が不要となり、インフラ整備にかかるコスト・期間の圧縮を実現することができた。決済端末に関するセキュリティもルミーズによって担保されており、故障対応も含めた端末管理コストを大幅に削減。サービス展開に必須となる決済端末のブランド認定試験においても、各社とのさまざまな調整事項をルミーズがサポートすることで認定取得の負担を軽減し、対面決済サービスの拡充を容易にしている。
なお、「Mr.Hunt01」は、クレジットカード・電子マネー・コード決済をオールインワンで提供する多機能モバイル決済端末だ。サーマルプリンター付きのモバイル端末なので、電波の届く場所であれば利用でき、その場でレシート発行まで行うことが可能だ。飲食店におけるテーブル決済に加え、イベントや訪問販売などの屋外でも決済手続きが可能となる。操作性も意識しており、端末内に動画マニュアルを搭載。必要な時に利用方法を確認できるので、スキルの均質化やスタッフへの効率的な研修につながり、紙のマニュアルを管理する必要がないという。さらに、24時間365日対応のコールセンターや、5年間無償保証で端末の修理・故障をサポートするという。
ルミーズは、ゼウス決済センターとの接続を通じ、より多くの事業者へ向けて、「Mr.Hunt01」をはじめとする決済端末を活用した対面決済ソリューションの提供を拡大していきたいとしている。また、同様の接続スキームを活用することで、他プロセッサ(決済代行会社)との連携拡大を目指し、「決済セキュリティ」の強みを研ぎ澄ませながら、より安全・安心な決済インフラの基盤整備と、決済業界の健全な発展に貢献していきたいとした。