2022年12月20日7:20
ビジコムは、2022年12月15日、POSレジソフト「BCPOS」の最新版「BCPOS ver.9」を発売した。「BCPOS ver.9」は、2023年10月からのインボイス制度開始や、さまざまな流通店舗にむけて追加機能を拡張し、地方自治体や窓口業務でのニーズに対応した機能を提供するという。
POSレジソフト「BCPOS」は小売専門店など、サービス業や飲食店などの業種業態にこれまで2万台が利用されているPOSパッケージソフトだ。セミセルフレジとして、タッチ式セカンドモニターや選べるキャッシュレス決済端末、自動釣銭機と合わせた利用ができる。
店舗のデジタル会員証として使える無料のスマホアプリ「みせめぐ」と連携して利用可能だ。
今回のバージョンでは、インボイス機能を強化した。「BCPOS」はすでにインボイス制度に即した適格簡易請求書の発行機能があるが、今回のバージョンから8%と10%の表記をすべて税込に統一したレシート印字に対応した。外税と内税が混在した場合でも、税込金額や消費税を合算して印字する機能となる。適格請求書発行事業者の登録番号をバーコードで印刷する機能もある。また、適格返還請求書に対応し、返品レシートに返品元となる伝票の日付と伝票Noの印字もできるので、伝票返品から呼び出した返品を行えるそうだ。
BCPOSには在庫管理機能があるため、仕入先マスタに適格請求書発行事業者の登録番号の登録と課税事業者のチェックができるフラグ設定を追加した。適格請求書発行事業者の登録番号、課税事業者の絞り込みが可能だ。仕入先マスタはテキストでの取り込みや出力ができる。POSレジと連動したクラウド店舗本部管理システム「TenpoVisor」から配信される仕入先マスタを取り込むこともできるので、多店舗展開をしているチェーン店などでも利用可能だ。
今後も、産地直売所などの委託販売向けのインボイス対応など、必要な機能はバージョンアップでしていくという。
なお、「BCPOS」は、公共施設・自治体などの要望を受け、「44桁バーコード」「スリッププリンター(EPSON TM-U295)」に対応している。
セミセルフレジであれば、バーコードを読み取るだけで支払金額が入力でき、精算を利用者に操作してもらうことができるようになる。さらに、キャッシュレス決済が使えるため、クレジットカードや電子マネーに加え、スマホを使ったQRコード決済に対応できるそうだ。今回追加された機能は無料で利用できる「BCPOS Litefree」でも対応している。
今回のバージョンでは、そのほかにもQRコードマルチ決済IntaPayのAlipay+・AEON Pay追加や、日報・月報カレンダーの機能強化などを行っている。
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ペイメントナビ編集部
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