2023年3月31日20:30
ソニーは、リテールテックJAPAN2023の昌栄印刷のブースで屋内行動分析プラットフォーム「NaviCX(ナビックス)」を紹介した。
FeliCa事業部の新規事業として展開
半径3メートルで80%カバー
「NaviCX(ナビックス)」はソニーのFeliCa事業部(展示会時点)が新規事業として展開しているサービスだ。ソニーの非接触ICカード技術方式「FeliCa」は、国内の交通分野や電子マネー、入退館などで使われている。また、カードタイプに加え、モバイルでもFeliCa技術が利用可能だ。現在、事業部としては海外事業が好調だという。同社では、FeliCa で培った事業をベースに新たなサービスの創出を目指している。
「NaviCX」は、PDR(Pedestrian Dead Reckoning :歩行者自律航法)技術に、ソニー独自のAI技術を組み合わせたものだ。PDRは、スマートフォンのジャイロセンサーと加速度センサーを利用して人の歩行を検知し、移動方向や移動距離を推定する技術だという。また、Bluetooth Low Energy技術を用いた発信機であるビーコンや地磁気(地球や建物などの構造物がもつ磁場)の情報を独自の測位アルゴリズムで組み合わせて、人や向きの情報も高精度に把握可能だ。ビーコンについては、「店舗などに数多く設置する必要はなく、必要最小限の台数で済む」とソニーの担当者は話す。
サービスの特徴として「半径3メートルで80%カバーできます。屋内で精度の高いデータを取れるのが特徴です」とした。例えば、大手ホームセンターのカインズの数店舗では、店舗オペレーション改善や生産性向上のための従業員の業務状況収集を目的とした「NaviCX」の実証実験を2022年3月から実施した。また、2022年6月からは対象を拡大し、「お客様の『カインズアプリ』に実装し、広い店舗内の商品を探すためのツールとしてご活用いただきました。現在は実証実験の検証が終わり、実運用に向けて動き出しています」と同担当者は説明する。
昌栄印刷は流通、銀行にアプローチ
想定しなかったシーンでの引き合いも
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