2023年4月10日8:40
ファミリーマートは、無人決済システムを導入した実用化店舗の高等学校施設の1号店と「ファミリーマート八洋大森学園高等学校/S店」を、2023年4月10日にオープンしたが、同施設を報道陣に公開した。
学生や教職員の900名が利用予定
手に取った商品をリアルタイムで認識
「ファミリーマート八洋大森学園高等学校/S店」は平日を中心に7時30分~18時30分までオープンする。店舗面積は約15平方メートルで、400種類の商品を取り扱う。
ファミリーマートでは、TTGが開発した無人決済システムを導入した店舗の拡大を進めており、今回で17店舗目となる。大森学園高等学校に通う学生・教職員の約900名が利用する予定だ。以前、同校には学食があったというが、それがなくなったため、同校からの要望を受けて学内に店舗をオープンすることとなった。
店舗はファミリーマートのサテライト店舗としてオープン。商品は朝と夕方に配送される。また、商品の補充は近隣のファミリーマートで働くスタッフが対応するという。学校の場合、昼食時や休み時間などの利用が多くなるため、それに合わせてスタッフは商品の補充を行う。商品棚から商品がなくなった場合、バックヤードからスタッフが補充する。
同店舗では、天井に設置された20台のカメラ、商品点数分の重量センサーにより、入店した人と手に取った商品をリアルタイムに認識する。
店舗には2台のセルフレジを設置。レジのディスプレイに購入商品と合計金額が表示され、手に取った商品で間違いなければ「ファミペイ」を含むバーコード決済、交通系電子マネー、クレジット、現金で支払いが可能だ。仮に手に取った商品が認識されていない場合は、バーコードをスキャンしてから会計を行う。支払いが終わると出口にあるゲートが開く。
なお、「ファミマ!!サピアタワー/S(サテライト)店」などでは入り口にもゲートが設置されているが、今回は出口のみの設置となっている。TTGでは、学内のクローズドな環境であることに加え、店内のカメラで人の動きを追跡しているため、盗難や不正は防止できると見ている。
ファミリーマートにとって高校への導入は初となったが、今後も同様のニーズは見込めるとしている。TTGの仕組みは組み立て式のため、工事期間が数日と短く、「(商談から)最速で3カ月ほどで開店まで可能です。通常の店舗では取り切れないマーケットを開拓できます」とファミリーマート 開発推進室副室長 太田裕資氏は話す。2021年3月に「ファミマ!!サピアタワー/S(サテライト)店」がオープンしてから出店ペースもあがっており、企業、自治体や大学などからも引き合いが寄せられている。
利用が多い決済手段は?
TTGは認識精度のさらなる向上を目指す
現在、TTGでは約35店舗に無人決済システム等を提供している。TTGでは、日本で唯一実用化されている無人決済店舗システムをうたっている。具体的な仕組みとして、「TTG SENSE」「TTG SENSE MICRO(もしくはより幅の広いTTG-SENSE MICRO W)」「TTG-MONSTAR」の3種類の店舗形態を展開している。今回の仕組みは、工事なしで、電源のみで回転が可能な極小向けのシステム「TTG SENSE MICRO W」だ。
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