2023年8月4日7:00
神戸新交通、神戸電鉄、六甲山観光、こうべ未来都市機構、みなと観光バス、神戸市、三井住友カードは、2024年春より、神戸空港から有馬温泉までをつなぐ各線で、タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、カードが設定されたスマートフォン等による交通乗車への対応を開始する。利用可能なブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯となり、Mastercardについては、順次追加予定だ。
今回、系列の異なる複数の事業者(鉄軌道/バス/ロープウェー等)が同時期にタッチ決済の一斉導入を決定した。同取り組みに加えて、すでに導入済みの神姫バスが運行する連節バス「ポートループ」・「シティループ」や、導入予定の神戸市営地下鉄と合わせると、タッチ決済対応のクレジットカード一枚で、神戸空港・ウォータフロント~三宮・新神戸~六甲山系・有馬温泉間をシームレスに移動することが可能となる。
神戸市では、新たなモビリティサービスの1つであるMaaSの実現に向けて取り組んでいる。今回、「世界パラ陸上競技選手権大会」、「大阪・関西万博」、「神戸空港の国際化」などによる国内外の来訪者の増加を見据え、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」の活用を通じて、シームレスな乗車環境を整備し、観光しやすい街づくりに向けて取り組んでいくこととなった。
タッチ決済の導入により、現金の両替や、ICカード・乗車券の購入が不要となることから、外国人観光客はもちろん、国内観光客や、これまで現金で切符を購入していた沿線の利用者にも、より快適に各公共交通機関を利用してもらえるようになる。導入後はクレジットカード等のタッチ決済を利用した企画券の導入も検討する。
なお、今回タッチ決済を導入する交通事業者(神姫バス、神戸市交通局を除く)は「神戸市交通事業者タッチ決済導入事業費補助金」の補助対象者となるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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