2011年4月11日9:20
本格的なギフトカードモールの登場で市場が活性化
拡大するギフト・プリペイドカードの魅力に迫る!(2)
イオンギフトカードモールの展開に期待
Webサイトでもモール販売がスタートへ
これまで、国内の単一企業でギフト・プリペイドカードを展開しても認知度の低さから、市場が広がりにくいといった課題があったが、イオンリテールでは同事業の展開により、数多くのカード発行企業と協力して市場を形成することで、潜在的なニーズを掘り起こしていく目的もあるという。
また、ただ単にギフトカードを販売するだけではなく、物販などのモノ商品、目に見えないコト商品とのクロスMD(マーチャンダイジング)や複数のギフトカードを組み合わせたセット販売など、新たなギフト販売の創出も期待できる。
他店舗でギフトカードを販売する店舗にとってもPOSで有効化した時点で仕入れ販売とみなされることにより、在庫管理が不要となる。また、イオンなどの店舗で直接、視覚に訴える視覚的なプロモーションが実現できる。
リアルの店舗に加え、今後は一休のWebサイト上でもギフトカードモールがスタートする予定であり、そうなればレコメンド機能などを活用したギフトカードとコト商品、モノ商品とのクロスMDも展開しやすくなるかもしれない。
なお、ギフト・プリペイドカードのディストリビューターとしては、国内屈指の実績を持つインコム・ジャパンをはじめ、ブラックホークネットワーク、電算システム、ティーガイアといった企業がサービスを提供している。
今後は国内のイシュアが
国際ブランド搭載のカードを続々発行?
また、今後はVisaやMasterCardなどの国際ブランドが搭載されたプリペイドカードの普及が期待できるだろう。すでに国際ブランドを搭載したプリペイドカードを発行するイシュア(カード発行会社)のなかにもコンビニやGMSでの販売を検討しているところもある。米国では、国際ブランド搭載のカードの伸びが著しいこともあり、国内でもインフラの整備が進めば、一気に普及する可能性もある。
クレディセゾンでは、日本初となる国内で利用可能なプリペイドカードの発行を開始した。プリペイド発行の第一弾として、ユニクロが運営するインターネット通販サイト「ユニクロ・ジーユーオンラインストア」で利用できるハウスギフトカード 「ユニクロオンラインギフトカード」を8月24日から発行している。また、他のカード会社でもプリペイドの発行を検討しているところは多い。
国内で国際ブランドが搭載されたカードが普及するための課題としては、インフラ面の整備が挙げられるが、その問題も徐々に解消されてきている。
いずれにせよ、ギフトカードモールの展開や国際ブランドが搭載されたカードなどの登場などにより、ギフト・プリペイドカードの市場が大きく広がることは間違ない。今回のフォーカスでそれを少しでも感じていただければ幸いである。