2023年10月18日19:10
デジタルガレージ（DG）とりそなホールディングス（りそなグループ）は2022年11月に資本業務提携を締結し、利用者の多様化する決済ニーズや業務効率化のニーズに対応するソリューションの企画開発を共同で推進してきた。このほど、DGとりそなグループは、医療業界向け決済サービスの共同企画開発について基本合意書を締結し、2024年中の商用化を目指して、2024年1月を目途に同サービスの実証事業を開始する予定であると発表した。
医療機関では、患者の待ち時間解消や人手不足に伴う院内業務の効率化が喫緊の課題となっている。また、コロナ禍以降、院内感染の予防に向けたコンタクトレスソリューションの需要が高まりつつあるそうだ。日本国内の医療費は、2023年度において年間46兆円規模に達している中、依然として診療費の支払いは現金払いが主流となっており、他の産業と比較しても著しくDX化・キャッシュレス化が遅れている状況だ。
同サービスでは、患者と医療機関にアプリケーションを提供し、受診当日の受付から会計業務までをオンラインで管理可能なプラットフォームを構築する。これまでの受診の流れから、会計を分離し、患者が帰宅してから決済を行うことで、待ち時間の短縮による患者の満足度の向上や、医療機関の医療事務の効率化を実現するという。また、さらなる患者の利便性と医療従事者の事務効率の向上に向けて、診察以外のプロセスを非対面化すべく、医療機関で使用される電子カルテやレセプトコンピュータシステムとの接続も推進する方針だ。
同取り組みは、DGの総合決済プラットフォームとFintech領域に関する知見とりそなグループの顧客基盤と金融ノウハウを融合させたサービス開発であり、大手金融機関と決済代行事業者が共同で患者・医療機関向けにサービス開発を行う国内初の取り組みであると発表している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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