2024年2月2日13:00
SPACERは、三井住友海上キャピタルをリード投資家として、SMBCベンチャーキャピタル、JR西日本イノベーションズ、博報堂、広島ベンチャーキャピタル、ブルーインキュベーション、りそなキャピタルの7社を引受先とした第三者割当増資により、シリーズBラウンドにて、当初の目標調達額5億円を上回る、総額6.15億円の資金調達を実施した。
SPACERは、スマートロッカー「SPACER」(スペースアール)の開発に取り組んでいる。「SPACER」は、スマートフォンアプリ上での空き状況の確認、利用予約、キャッシュレス決済のほか、物理的な鍵を無くしURLでの鍵の共有を可能にしたことで、従来のコインロッカーの用途である荷物の一時預けに加えて、荷物の受け取りや商品の発送など多用途で活用することができるスマホ完結のスマートロッカーだという。
さらに、昨今のデリバリーやEC需要の増加による配送費の高騰や配送ドライバー不足問題のソリューションとして、鉄道事業者と協業し、「SPACER」をBOPIS(Buy Online Pick-up In Store)対応マルチコンテンツオープンロッカーとしても活用している。2021年2月以降、「BOPISTA」(西武ホールディングスとの協業)、「Pikuraku」(JR西日本との協業)、「とりクロ」(阪急電鉄との協業)として順次サービスを開始している。
「SPACER」の設置に加え、BOPIS対応マルチコンテンツオープンロッカーとしての活用が拡大を続け、現在のロッカー設置数は全国約200カ所約550台(2023年12月末時点)にのぼり、2023年の売上は前年比3.5倍に成長しているそうだ。
今春には、「SPACER」を活用した新サービスの展開も予定しており、今回調達した資金は、サービス開発費および、システム開発費に充当する。
今後は、鉄道事業者や観光事業者との取り組みをさらに強化し、2024年末時点でのロッカー設置数は2023年比約3.3倍となる全国360カ所1,800台、2024年の売上は2023年比で約3倍を予定している。また、今後3年間では約5,000台の新たなロッカー設置を目指す。
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ペイメントナビ編集部
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