2024年2月28日16:09
グローバル決済プラットフォームを提供するAdyenは、同社のプラットフォームがeBay Japan運営のインターネット総合ショッピングモール「Qoo10」に採用されたと発表した。複雑な決済プロセスを単一プラットフォームで一元管理し、最適化することで、繁忙期における高速で安定的な決済処理を実現するという。
Qoo10は、eBay Japanが展開する、日本国内向けのマーケットプレイスで、「メガ割」と呼ばれる大規模セールスイベントを年に4回開催している。これまではメガ割期間中、大量の注文が殺到し、決済処理に時間がかかるケースもあったそうだ。決済処理を適切に行えなくなると、顧客体験の質が下がるだけでなく、購入画面の途中で顧客が離脱してしまう「カゴ落ち」が発生し、コンバージョンが低下するおそれもある。今回、同社のプラットフォームを採用することで、eBay JapanはQoo10において、決済処理を一元管理し、最適化できるようになったという。メガ割などの繁忙期においても、Qoo10を利用する店舗と顧客双方に高速で安定的な決済環境を提供できるようになるそうだ。
さらに個人情報の漏洩防止および決済承認率向上の一環として、オンライン決済に使用する「ネットワークトークン」の最適化機能をプラットフォームに実装した。ネットワークトークン化は、PAN(16桁のクレジットカード番号)をクレジットカード会社が提供するトークン(機密性のない参照文字列)を変換することで、安全なオンライン決済を実現するものだ。ただ、新しい技術であるため、現在全てのクレジットカード発行会社が対応しているわけではないという。このため、同社の機械学習を利用した最適化機能を通じ、トークン決済またPAN決済を自動的に選択することで、決済承認率の向上につなげるという。
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ペイメントナビ編集部
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