2024年4月9日21:03
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(American Express)は、日本を含む世界7カ国で2024年1月31日~2024年2月8日に実施した旅行に関する意識調査「アメリカン・エキスプレス・グローバル・トラベル・トレンド・レポート」を発表した。
同資料では、同調査結果から導き出された、日本における旅行の最新動向を紹介している。調査期間は2024年1月31日~2月8日となり、調査対象国は日本、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリスとなる。サンプル数は、日本、カナダ、イギリス各1,002人、インド1,005人、メキシコ1,006人、オーストラリア1,007人、米国2,005人で、少なくとも5万米ドル以上の所得があり、通常時は年に1回以上旅行をする成人を対象に調査している。
国内旅行に出かける回数を増やす意向
日本の回答者の34%が昨年と比較して2024年は「国内旅行に出かける回数を増やす」予定で、60%が昨年と比較して2024年は「同じくらい国内旅行に出かける」予定と回答した。その一方で、昨今の航空運賃の高騰や、円安の影響を含めた渡航先での物価高を敬遠してか、 日本の回答者で昨年よりも「海外旅行に出かける回数を増やす」と回答した人は15%にとどまり、世界7カ国平均(32%)の半数に満たない結果となった。
日本の回答者で 2024年のゴールデンウィーク期間に「旅行を予定している」と回答したのは18%で、そのうちの86%が行き先を国内旅行と回答している。
「2024年は誰との旅行を計画しているか」を聞いたところ、日本は1位が「家族(67%)」で、2位が「自分(一人旅)(11%)」、3位が「友達(8%)」となり、「家族」という回答が突出して多い結果となった。日本の回答者の「家族(67%)」という回答結果は、世界7カ国平均(43%)を大きく上回り、調査対象の7カ国中で最も高くなっている。
また、「2024年は誰と気ままな思いつき旅行をする可能性があるか」という質問に対しても、日本では「家族」との回答が51%を占め、世界7カ国平均(41%)を上回り、こちらも調査対象の7カ国中で最も高い値になった。「誰と旅行に行きたいか」に関する質問の回答結果から、日本では気兼ねなく過ごせる家族と一緒に旅行を楽しみたい傾向が強いことが見受けられた。
日本は「 無理しない旅」がトレンドに?
2024年に計画している旅行について期間を聞いたところ、日本の回答者のおよそ8割が「週末旅行(76%)」と、最も多い結果となった。次いで多かったのは「1週間の旅行(31%)」で、3位が「1~2週間の旅行(5%)」という結果になり、週末旅行または1週間以内での旅行が大半を占める結果となった。世界7カ国平均では1位が「1週間の旅行(47%)」、2位が「週末旅行(41%)」、3位が「1~2週間の旅行(36%)」となっており、同結果と比較しても、日本は1週間を超える休暇を取得して旅行に出かけるよりも、週末の時間を活用するなどで気軽に旅をすることを想定している傾向が見られた。
2024年にどのような旅行を計画しているか聞いたところ、日本の回答者は上位から「ロードトリップ(41%)」、「大都市への訪問(31%)」、「スパやヨガリトリートなどのウェルネスツーリズム(26%)」となった。一方で世界7カ国平均は上位から「ビーチでの休暇(51%)」「大都市への訪問(42%)」「ロードトリップ(40%)」となり、調査対象国の中でも日本における心身を労わる「ウェルネスツーリズム」への関心は、非常に高い結果となった。
また、「2024年に旅行を計画している主な理由は」という質問への回答で、「セルフケア」を挙げた人は日本の回答者の23%を占め、1位の「家族や友人を訪問(29%)」や2位の「行きたかった旅行先を訪れたい(24%)」に次ぐ、3番目に多い結果となっている。このことからも、旅行中にゆっくりと心身のリフレッシュを図ろうとする意識の高まりがみられる。
日本の回答者が最も旅行で妥協したくない要素は「食べ物(58%)」であり、次いで「宿泊施設(47%)」だった。世界7カ国平均では1位が「宿泊施設(53%)」で2位が「食べ物(52%)」となり、日本は旅行における食へのこだわりが一段と強い傾向が見受けられた。
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ペイメントナビ編集部
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