2024年4月30日7:50
トヨタファイナンス(TFC)と損害保険ジャパンの子会社で少額短期保険業を営むMysurance(マイシュアランス)は、2023年8月より一部のトヨタ販売店を通じて「愛車PROTECT トヨタのミニ車両保険」を先行販売していたが、このほど取扱販売店を全国のトヨタ販売店に順次拡大すると発表した。
同保険は、Peer to Peer(ピア・ツー・ピア、以下「P2P」)という仕組みを活用し、新車購入者の集団(以下「Pool」)を形成して、保険事故が発生した場合はこのPoolから保険金を支払う。保険料は、前月の保険金支払総額と加入契約数によって合理的に算出し、毎月変動する。また、利用者と販売店の新たなコミュニティを創造するため、販売店(保険契約者)が保険料の一部を負担することができる、これまでにない新しい仕組みを構築したそうだ。
利用者は「自動車保険の等級を維持し、愛車にキレイに乗り続けられる」、販売店は「利用者との接点強化、事故車の入庫につながる」ほか、保険料の一部を販売店(保険契約者)が負担することで、買い手と売り手の相互扶助を実現することができるという。またP2Pの特性上、保険事故(=保険金支払い)が少なければ翌月の保険料がすぐに安くなること、毎月の保険料推移を利用者(加入者)が把握できる仕組みを構築していること等により、事故の無い世の中への機運が高まることで、『三方良し』のビジネスモデルの構築を目指す。
同保険では「愛車」「等級」「お財布」をPROTECTするという。自損事故や車同士の事故に加え、飛び石やいたずら傷など、車両保険の一般条件と同等の幅広い補償を提供する。1事故あたり最大10万円を補償する。また、保険料は、前月の保険金支払総額と加入契約数によって合理的に算出し、毎月変動する。なお、保険料は前月の結果に基づき領収する。
さらに従来のP2P保険は、「保険会社と利用者(保険契約者)」という関係で、利用者同士で保険料を負担し合うことが一般的だったが、同保険は、「利用者と販売店」の新たなコミュニティ創造を目指した、全く新しいハイブリッド型P2P保険として、販売店(保険契約者)が保険料の一部を負担することができる仕組みを構築しているという。
加えて、利用者は、自身のスマートフォンやパソコンから同保険に加入できる。加入手続きは、車検証のQRコードを読み取ることで自動車の情報が自動入力され、最短3分で完結。デジタル技術を活用し、面倒な申込手続きを簡素化することで、UX向上に努めている。
また、同保険は「事前登録」という機能を用意しており、利用者は、新車購入(注文)時から納車までの間に事前登録してもらうことで、自動車の車検登録予定日前にリマインドメールを受け取ることができるため、加入手続き漏れを防止し、納車日前に保険加入できる。納車当日に面倒な手続きが不要だ。
万一の事故の際は、トヨタ販売店に入庫・修理してもらい、車の写真や領収書等をMysuranceのマイページ上でアップロードのうえ保険金請求してもらうことで、最短で翌日には利用者の銀行口座に保険金を支払う。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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