2024年5月27日7:00
決済データとヘルスケアデータを活用
Kort Valuta(コート・ヴァリュタ)は、アプリ上でVisaバーチャルプリペイドを即時に発行可能な「TwooCa(ツウカ)」、決済と同時に健康を管理できるリング型ウェアラブルデバイス「TwooCa Ring」、AIを利用したコンシェルジュ機能「TwooCaコンシェルジュ」といったサービスを提供している。同社は資金移動業に登録し、セブン銀行ATMおよび登録の金融機関の口座から現金の引き出しを可能にした。今後は、ステーブルコインや給与デジタル払いへの展開も視野に入れている。同社が目指す世界について 代表取締役 柴田秀樹氏に説明してもらった。
池谷貴
将来的にデジタルペイロールに参画、
ステーブルコイン発行を視野に
――TwooCaリリース前のデジタル社員証アプリの展開について聞きたい。また、新たに健康管理機能と決済搭載のウェアラブル機能を連携させ、法人向けに提供する背景は?
柴田:TwooCaリリース前は、イベント時に利用するプリペイド型の支払いアプリなどを提供していました。弊社は健康管理をメインとした事業でもなく、決済のみを提供する業者になるつもりもありません。BtoCにて大手とは一線を画した戦略をとり、BtoBtoE(C)にてサービス展開をしております。決済データとヘルスケアデータを分析することで、新たなスコアリングモデル(デジタル与信)を創出したり、クローズドマーケットだからこそできるエンドユーザー向けサービスを提供していきたいと思っております。
――決済機能提供における特徴的な点は?昨今、アプリをはじめウェルネスに注力する企業なども多いが、貴社の「健康×決済」の差別化要素について説明してほしい。
柴田:TwooCaユーザーのみが利用できる「TwooCaモール(オンライン)/TwooCa Pay(オフライン)」「ギフト」など、クローズドのマーケットでありながら、出口としてVisaブランドを利用したオープンな決済ネットワークにもリーチしています。
差別化要素としては、企業、ユーザー(社員)の許諾をとることにより、データ連携、企業管理画面の提供が可能なことです。
――デジタル社員証機能のこれまでの展開、今後の構想について聞きたい。
柴田:これまでは、企業を中心とした、福利厚生アングルのアプローチが主軸でした。今後は、デジタルペイロールへの参画を含め、ステーブルコイン発行等の連携に取り組んで参ります。
――前払式支払手段と交換可能なデジタルポイントを労働者へ付与する実証に係る新技術等実証計画に関する取り組みをされたが、実証後、実際にデジタルポイントを付与する取り組みは開始されているのか?また、引き合いの状況を聞きたい。
柴田:実証実験終了後、既にサービスを展開させていただいており、現在、ウェルビーイング・健康経営に取り組まれている企業様から多く問合せをもらっております。
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