2011年5月18日8:13
非接触IC決済事業者に聞く~JR東海「TOICA」(2)
2013年春を目途に
manaca、PASMOと電子マネーの相互利用サービスを開始
東海エリアは電子マネーサービスをスタートしたのが関東や関西に比べて遅いこともあり、一般的に利用されるのはこれからだと見ている。そのため、同社ではTOICAが利用できる加盟店がさらに増えること、manacaを始め、交通系電子マネーの相互利用により、利用者がより便利に利用できることが大切であると考えている。
TOICAでは2012年春を目途に、manacaとの乗車券機能の相互利用とIC連絡定期券の発行を行う。そして、2013年春を目途に、PASMO等との乗車券機能の相互利用、manaca、PASMO等と電子マネーの相互利用サービスを開始する予定だ。岡本氏も「まずは各交通事業者の乗車券や電子マネーが相互利用できる環境を整備することがお客様の利便性向上のために重要であり、お客様にも相互利用先の鉄道やお店では、共通して利用できるということを知っていただきたい」と説明する。
同社がTOICAをスタートした理由はあくまでも鉄道を利用するお客様の利便性向上を目指したからである。現時点ではTOICAを利用したポイントサービスの導入や携帯電話へのTOICA機能搭載などは考えていないという。同社では、まずは他の鉄道事業者と相互利用を行うことで1枚のカードでどこへでも行くことができ、多くの店舗で買い物ができる環境を整備していく方針だ。