2024年6月28日9:50
ナウキャストとジェーシービー(JCB)は、匿名加工されたクレジットカード決済データをもとにした国内消費指数「JCB消費NOW」を提供している。ナウキャストは、中小企業庁が実施した「令和5年度 中小企業の売上動向把握の精度向上のための調査・分析」において、「JCB消費NOW」を活用した「中小企業指数」を試作して中小企業の売上動向等の把握を行い、その内容が2024年版「中小企業白書」「小規模企業白書」で活用されたそうだ。
ナウキャストは、中小企業の売上動向を地域別、業種別に把握し、捕捉精度の向上を図り、中小企業の経済活動の変化をより詳細に把握・分析することを目的としている。
同事業では、日本標準産業分類に準拠する業種区分で中小企業の売上動向を代替的に捕捉可能なデータとして「JCB 消費 NOW」を活用し、中小企業の売上動向を把握するための新たな指標「中小企業指数」を作成した。「JCB消費 NOW」では、財・サービスを需要する消費者の属性情報を用いて集計された「需要側指数」が提供されている。一方で、財・サービスを供給する店舗・企業の所在地といった店舗側の属性情報を用いて集計された、いわゆる「供給側指数」はこれまで作成されていなかった。このため、同事業では企業規模別の供給側指数を作成した。作成した供給側指数を用いることで、消費地における決済金額の推移をより鮮明に見ることが可能だ。
上記を踏まえ同事業では業種別、企業規模別、地域別の状態が把握できるよう、「中小企業指数」の作成を行い、作成した指数を利用した分析のユースケースの探索・検討も行ったという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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