2024年7月24日13 :00
東急不動産ホールディングス、宿泊プラットフォームであるAirbnb(エアビーアンドビー)の日本法人、オリエントコーポレーション(オリコ)、 空き家所有者・地域・事業者・自治体を繋ぐマッチングプラットフォーム「アキカツナビ」を運営する空き家活用(アキカツ)の4社は、空き家の有効活用を促進する枠組みを構築するために、業務提携を行うと発表した。
日本では近年、空き家数の増加が社会問題となっている。2024年に公表された「令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果」(総務省統計局)によれば、空き家数は900万戸と、2019年の調査時より51万戸の増加で過去最多となっている。そして、団塊世代が平均寿命を超過し、多くの相続発生が想定される2040年に向けてさらに拍車がかかるといわれている。空き家が放置されると、倒壊や崩壊の危険に加え、景観や衛生面の悪化、不法侵入など地域の住環境に対する悪影響も懸念される。
こうした状況に対して、Airbnb・オリコ・アキカツは、空き家にかかわる幅広い資金ニーズに対応する無担保消費性ローン「アキカツローン」の商品化や空き家のホームシェアリング活用を通じて、空き家の流通促進に取り組んできた。
一方、ホームシェアリングの実施には事前準備や日々の運営など多くのハードルが存在している。同課題を解決するために、東急不動産ホールディングスは社内共創型ベンチャー制度「STEP」において、個人・法人のホームシェアリングを一貫して支援するサービス「AnyLivingS」の実証実験を2024年4月から行っており、ホームシェアリングの参入障壁を下げることによる空き家の有効活用と地方不動産の流通促進を目指している。
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